伊藤元宣写真展「インド ラダック紀行」(オリンパスギャラリー大阪)



ラダック地方は標高3000mを超える高地にある。玄関口であるレーの町ですでに標高 3500mである。それゆえ木々の一本も生えていない山々が連なる荒涼とした大地が広がっている。ラダック地方は小チベットと言われるが観光地化の進むチベットに対し昔からの文化や暮らしを変わらず持ち続けているここはよりチベットらしさを感じた。
ポタラ宮を彷彿とさせる傾斜地を利用して建てられているティクセ寺。この様なゴンパ(寺)は2、3しか無いのだろうと思っていたが実際には丘や傾斜地を利用して至る所に建てられており、そのほとんどが建てられた時の姿を保っている(古いものでは数百年前)。しかもお堂の中心部、正面にはダライラマ法王の写真が飾られているなど本家のチベットが無くしてしまった物がここにはあるという気がした。
ニュモ村ではガイドのスタンジンさん(チベット読みではテンジンとなるらしい)の家にお邪魔する等思い出深い旅となった。(写真展情報より)

  • 名称:伊藤元宣写真展「インド ラダック紀行」
  • 会場:オリンパスプラザ大阪内オリンパスギャラリー
  • 住所:大阪府大阪市西区阿波座1-6-1 MID西本町ビル1階
  • 会期:2012年5月24日〜2012年5月30日
  • 時間:10時〜18時(最終日15時まで)
  • 休館:日曜・祝日

(本誌:折本幸治)

2012/5/10 00:00