サイバーリンク、調整ツールを強化した「PhotoDirector 3」


 サイバーリンクは1日、写真管理ソフト「PhotoDirector 3」を発売した。ダウンロード販売のみ。価格は通常版が1万5,800円、アップグレード版が9,480円。対応OSはWindows XP/Vista/7。

PhotoDirector 3

 RAW現像からレタッチ・プリントまで完結できる点を特徴とする画像管理ソフト。リリースに先駆けて行なわれたベータテストでは、12万5,000人のユーザーから意見が集まったという。

 新たに48bitカラー(16ビットモード)に対応。キヤノンおよびニコンのRAWデータについては、純正RAWデコーダのSDKライセンスを受けているため、最初の読み込み時には純正ソフトと全く同じ結果が得られるという。

 小さめのディスプレイに配慮し、主要機能を画面左に集約。レーティング、フラグ、マークなどの機能を備える。バッチ処理は調整内容のコピー&ペーストも可能。IPTCメタデータの表示・埋め込みにも対応した。

 調整および編集機能には、特定部分にのみ効果を適用できる「調整ブラシ」、「グラデーションマスク」、「スマートセレクションツール」を新搭載。魚眼レンズの歪みを補正したり、逆に魚眼レンズのような効果を与えるパース補正と魚眼歪み補正も搭載した。カーブによる補正も利用可能。加えて、ポートレート用に歯を白くする「トゥースブラシ」などの専用ツールも備える。

 オブジェクトを削除し、その部分を背景などから自動的に埋める「オブジェクト削除ツール」や「切り抜き・コラージュ」も新機能。オンラインサービスへのアップロードはFacebook、flickrに加え、YouTubeへのスライドショービデオ投稿(最大1,080p)が可能になった。

 出力画像にはウォーターマークやすかしを入れられるようになった。任意のテキストや画像のほか、撮影データを画像に埋め込むこともできる。プリント時は1枚に複数の写真をレイアウトする機能も持つ。

 また、調整のプリセットパターンは同社がWebに用意する「DirectorZone」で共有可能。サイバーリンクでは、優秀なプリセットパターンを表彰するという「プリセットコンテストキャンペーン」を3月12日から実施。入賞者にはデジタルカメラ、カメラグッズ、サイバーリンク製品などを進呈するという。




(本誌:鈴木誠)

2012/3/1 13:29