ライカ、本社を「発祥の地」ウエッツラーに移転


 ライカカメラ社は16日、同社新本社屋のデベロッパーであるLeitz-Park GmbHが、11月30日にウエッツラー市へライカ新本社屋の建設申請を提出したと発表した。2012年4月に建設工事を開始し、2013年11月に完成の見込み。計画敷地面積は約2万7,000平方m。

(参考)2008年にライカ銀座店で公開したライツパークの完成予想図

 同社が2008年に発表していた計画。同社は1988年のライツ分社化とともに“発祥の地”であるウエッツラーからソルムスへ移っていた。完成後はソルムスの現社屋から製造部門、経営管理部門、カスタマーサービス部門を移転。600人を超えるスタッフが勤務することになるという。

 新本社屋は、2台のコジェネレーションシステムと地熱発電による集中冷暖房システムを導入。屋根のほぼ全てを太陽光発電に利用するとしている。製造現場を一般公開するほか、ライカミュージアム、ライカストア、フォトスタジオ、訪問者用レストランも併設する。

 なお、ソルムスの社屋は2013年末に閉鎖予定としている。新本社屋完成見込みの2013年は、ライツ初のカメラであるウル・ライカ誕生から100年にあたる。




(本誌:鈴木誠)

2011/12/16 17:09