【CP+】新型の“単焦点M.ZUIKO DIGITAL”レンズを展示したオリンパス
オリンパスブースでは、CP+2011に合わせて発表した新「M.ZUIKO DIGITAL」レンズを展示した。
オリンパスブース |
展示したレンズは、年内の発売を目指して開発中のもの。レンズのスペックに関しては“単焦点レンズ”ということ以外明らかになっていない。レンズに焦点距離や明るさなどの記載は一切無かった。
"高性能”だとする単焦点レンズ。前玉が大きめだ。どこかクラシックな印象も受ける |
今回は、コンセプトモックの参考出品という位置づけで、外観も最終的なものとは異なる部分もあるという。ただ前玉の大きさに関しては、ほぼこの程度の大きさになるとのこと。焦点距離は不明だが、大口径レンズになる可能性もある。オリンパスでは本レンズを「高性能な単焦点レンズ」と呼称している。
外観はこれまでのM.ZUIKO DIGITALには見られないもので、鏡胴に“くびれ”の部分もある。その先にはピントリングのようなローレット部分がある。説明員は、「ユーザーから要望の多かったレンズのうちで、応えられるものの一つ」と話した。ブースでは、「E-P2」に装着した状態でケース内に展示されていた。カメラを動かすことができないのでレンズ全体を見ることはできないが、レンズにボタンやスイッチは見あたらなかった。
またオリンパスブースには、マイクロフォーサーズに賛同を表明したカールツァイス、シュナイダークロイツナッハ、駒村商会のアイテムも参考展示していた。いずれも発売時期や価格は未定。
カールツァイスは、シネマレンズ「コンパクトプライム」のマイクロフォーサーズマウント版を用意。「CP.2 28mm / T2.1」と「CP.2 21mm / 2.9」で、いずれも電気接点などカメラとの連動はなく、MF専用となっている。コンパクトプライムは、カールツァイス製シネレンズの中では廉価なシリーズ。フォローフォーカス用のギアを備えるほか、マットボックスなどのアクセサリーをレンズ間で共用できるように焦点距離が異なってもレンズがほぼ同じサイズに作ってある。なお映画撮影用レンズは、明るさをレンズの透過率を考慮した“T値”で表す。
「CP.2 28mm / T2.1」と「CP.2 21mm / 2.9」 | マイクロフォーサーズマウントになっている。電子接点はない |
駒村商会は、シネレンズの標準的なマウントである「PL」マウントをマイクロフォーサーズに変換するマウントアダプターを展示。ブースでは、駒村商会が輸入を手がけるシュナイダークロイツナッハ製のPLマウントシネレンズ「シネ-ゼナー(Cine-Xenar)25mm / F2.2」を装着していた。こちらもMFでの使用となっている。
マウントアダプターを介してE-P2に装着したシネ-ゼナー(Cine-Xenar)25mm / F2.2 | マウントアダプター |
また駒村商会では、ホースマンの「TSーPro」を展示。TS-Proは、レンズ交換式デジタルカメラに装着してあおり撮影が可能になるアクセサリー。今回の製品では、マイクロフォーサーズのカメラでFマウントレンズを装着していた。
【お詫びと訂正】初出時に「ホースマン」のブランド内容を誤って記載しておりました。お詫びして訂正させていただきます。
マイクロフォーサーズ仕様のTSーPro |
そのほか発表済みの製品としては、高級コンパクトデジタルカメラ「XZ-1」やマイクロフォーサーズ機「E-PL2」などがタッチアンドトライコーナーに並んだ。開場直後であったが、特にXZ-1は多くの来場者が操作を試そうと手に取っていた。
XZ-1 |
ホワイトとブラックを用意する |
ブースではZX-1のセミナーも実施。レンズへのこだわりを訴えていた | XZ-1のカットモデル |
XZ-1の専用純正ケース。本体と同時に発売 |
こちらは、アクリュ(Acru)とロベル(ROBERU)によるXZ-1用ボディージャケット。未発売だが、オリンパスによると近いうちに登場するとのこと |
E-PL1も自由に手に取ることができる。
E-PL2。装着レンズはM.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II(以下同) |
マクロアームライト「MAL-1」も試せる |
E-PL2からスマートフォンに画像を転送できるアクセサリー「ペンパルPP-1」のデモも実施していた | 発売が2011年春に延期になってしまったコンバーターレンズ3種類も体験できる。左からフィッシュアイコンバーター「FCON-P01」、マクロコンバーター「MCON-P01」、ワイドコンバーター「WCON-P01」 |
純正アクセサリーも一同に展示していた | 水中関係のアクセサリーも |
ZUIKO DIGITAL ED 14-35mm F2 SWDにおけるカットモデルや超音波モーターの配置などを見ることができる |
レンズを試せるレンズバーも解説している。 |
コンパクトデジタルカメラ春モデルも一同に並んだ。中でも、タフネスモデル「Tough TG-610」と「同TG-310」は実際に落として水中に入れるなどのデモを実施していた。
左からTough TG-610と同TG-310 |
TG-310を落とすデモ | 最後に水の中に入る |
落ちる際に動画を撮影していたが、問題なく再生できた |
TG-610 | TG-310 |
18倍ズーム機SZ-10 |
12.5 倍ズームのVR-330(左)とVR-320(右)。VR-330は2枚の画像を撮影しての3D撮影に対応する | 3D映像のデモ |
4倍ズームの低価格モデル「VG-110」 |
Vシリーズ用の新ケース「CSCH-83」。2月中旬に4,410円で発売する |
ZUIKOブランドレンズの発売75周年を記念した展示も | 最初のZUIKOレンズ搭載カメラ「セミオリンパスII型」。オリンパスの前身である高千穂製作所が発売した |
オリンパス製のデジタルカメラを持参すると1人1つ、E-P1をかたどったストラップがもらえる。1日先着500人まで | 女性誌「リンネル」の読者向け抽選も行なっていた |
プロカメラマンによるセミナーも盛況 |
2011/2/9 15:04