ソニーのコンパクトデジカメがBCN金額シェア1位に


 ソニーは7日、BCNランキングのレンズ一体型デジタルカメラにおいて、ソニーがメーカー別金額シェア17.44%で5年半ぶりの1位になったと発表した。販売台数シェアも3位を得ている。集計期間は8月1日から8月31日。

サイバーショットDSC-WX5サイバーショットDSC-TX9

 同社では、「世界初となるフルハイビジョンのAVCHD動画記録機能を搭載したコンパクトデジタルカメラを発売した2010年2月以降にシェアを伸ばしはじめ、8月の『サイバーショットDSC-WX5』および『同DSC-TX9』の発売後に大きくシェアを拡大。金額シェア1位を獲得した」としている。

 また、これまでサイバーショット購入者の男女比は7:3だったが、8月末に5:5となった点を挙げ、「女性の中での動画の重要性が高まり、高画質な動画がコンパクトデジタルカメラで撮影できるようになったことが支持されたと考えられる」とコメントしている。

 2位以降のシェアは、キヤノンが17.25%、パナソニックが16.5%、カシオが13.22%、富士フイルムが10.19%、ニコンが8.31%、オリンパスが8.18%と続き、その他が8.91%となっている。

 ソニーは2月にフルハイビジョンのAVCHD動画記録に対応するコンパクトデジタルカメラ「サイバーショットDSC-HX5V」(3月発売)および「同DSC-TX7」(2月発売)を発表した。DSC-TX7は、新たに3D撮影機能などを搭載した後継機種のDSC-TX9が8月に発売済み。

 DSC-WX5は、撮像素子に有効1,220万画素の裏面照射型CMOSセンサーを採用するコンパクトデジタルカメラ。カメラをスイングすることによる3D撮影に対応する。レンズは35mm判換算の焦点距離24-120mm、F2.4-5.9の5倍ズーム。最大1,920×1,080ピクセル/60iでのAVCHD動画記録が可能。発売は8月7日。実勢価格は2万8,600円前後。

 DSC-TX9は、DSC-WX5と同等の3D撮影や動画記録に対応。レンズに屈曲光学系を採用する「カールツァイス バリオ・テッサー」を搭載。35mm判換算の焦点距離25-100mm相当、開放F3.5-4.6。3.5型92万ドットのタッチパネル式液晶モニターを備える。発売は8月7日。実勢価格は4万4,800円前後。



(本誌:鈴木誠)

2010/9/7 17:02