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LUMIX「リファービッシュ」品の再生工程を見てきた
宇都宮工場の見学プログラムが開始
2025年6月15日 12:00
パナソニック株式会社が推進している資源循環型ものづくりのショーケースとして、パナソニックエンターテインメント&コミュニケーション株式会社(PEAC)が稼働している宇都宮工場の一角にあるリファービッシュ工程の見学プログラムが始まった。
毎週火曜日~木曜日13時30分~15時00分の時間帯に、10名までの少人数で催行する。参加は無料だが希望日の1週間前までに専用フォームから申し込む必要がある。
重要度を増すリファービッシュ事業
パナソニックは、検査済み再生家電のサブスクリプションサービスを2023年6月から、販売を2023年12月からそれぞれ展開している。パナソニックが掲げる環境コンセプト「Panasonic GREEN IMPACT」の一環として実施しているもので、現在はLUMIXを含む13カテゴリの白物/黒物家電を再生対象としており、宇都宮工場ではこのうち洗濯機、テレビ、ブルーレイディスクレコーダー、ポータブルテレビ、一眼カメラ、食器洗い乾燥機、次亜塩素酸空間除菌脱臭機の7カテゴリについて再生を担っている。ちなみに「LUMIX S9」のエクステリア張り替えサービスを担当しているのも宇都宮工場だ。
「Panasonic Factory Refresh」と名付けられた検査済み再生品では、1年間の製品保証が受けられる。各製造事業部の監修を受けて家電のクリーニングと動作確認までを行ない、一定の品質基準をクリアした製品を提供している。
PEAC宇都宮工場のリファービッシュ工程は今回、家電再生事業の中核拠点と位置づけられて拡張/整備を実施した。6月17日(火)から見学を受け入れる。リファービッシュ工程には宇都宮工場の沿革や映像資料、部品や再生品の現物も展示しておりショールーム機能を押し出している。また従業員トレーニングプログラムを体験できる設備も用意している。本記事ではLUMIXの再生工程を中心に紹介する。
イメージセンサーやフォーカスのチェックも
LUMIXの再生工程は「外観確認」「動作確認・パーツ交換」「性能検査」「清掃・クリーニング」「最終確認・梱包」の5つからなる。傷や打痕、破損、欠品の確認に始まり、フォーカスや撮影機能、手ブレ補正機能、ボタンや端子類の動作確認を行なったのち、レンズやイメージセンサーの検査と解像性能の確認を行なう。レンズとボディ、センサーのクリーニングを経て、梱包するという流れ。
リファービッシュ検査工程は黒物家電と白物家電でエリアが2分されており、LUMIXのリファービッシュ工程は黒物家電エリアの一角、ポータブルテレビ工程に隣接する形で設置されている。ここにはクリーニングブースのほかレンズ性能検査用ブース、フォーカス検査用チャートなどが設置され、一連の工程が見学できるようになっている。