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【CP+】ハクバ、カーボン三脚新シリーズ「Marsace」を予告

高機能フィルターやアウトドアバッグ新シリーズなども

ハクバ写真産業ブースでは、カメラバッグのGW-PRO 2nd Generationシリーズ、Lowepro初のABS製ハードケース、高機能フィルター、新たに取り扱いが決まったMarsaceカーボン三脚などを見ることができる。

「GW-PRO 2nd Generation(セカンドジェネレーション)」シリーズは、リュック、ショルダー、ホルスターの3点。フォルムや構造、材質やパーツをすべて見直してブラッシュアップされたという。

たとえば、リュック形の「GW-PROバックパックG2」(希望小売価格4万8,600円)にはワイヤー(アルミフレーム)が入れられ、中身がなくても型くずれしにくくなり、日本人の体型により合うような形状にされた。上面と背面から内部にアクセスできる。

GW-PROバックパックG2と同カメラホルスターG2
バックパックにはアルミのワイヤーフレームが入り、日本人の体型にあわせて背負い心地がさらに改良された

望遠ズームレンズを装着したカメラボディを横置きで収納できるショルダーの「GW-PRO ショルダーバッグG2」(3万9,960円)もサイズアップし、ワイヤーフレームが入れれている。

両者ともにファスナーは高精度のYKK製、手袋をしたままでも開けやすいバックルを備える。このバックルはホルスター形の「GW-PRO カメラホルスターG2」(1万1,880円)にも採用されている。3月中旬から下旬の発売を予定している。

GW PROショルダーバッグG2
手袋装着時や片手でも操作しやすいバックル

よりアウトドア志向の強い「GW-ADVANCE」シリーズは、サイズのラインナップが増えた。

リュック形の「PEAK20」(4月中旬発売予定、2万4,300円)は、従来からある25リットルの「PEAK25」とカメラ収納部分は変わらないが、上部を小さくしたもの。小柄な男性や女性の要望に応えたという。

ブラック、ダークグレー、カーディナルレッドの3色。カーディナルレッドPEAK25にあったダークレッドよりもオレンジよりの色みになった。PEAK25もこのカーディナルレッドに置き換わる。

20リットルのGW-ADVANCE PEAK20
既発売のPEAK26と比べたところ。上部の容量を減らした。下部の容量は変わらない

Lowepro各製品の展示も大きな場所を占めている。Lowepro初のABS製ハードケースは3種。「ハードサイド400 フォト」(8万2,080円)「同300フォト」(7万200円)「同200ビデオ」(6万2,640円)。いずれもナイロンのインナーポーチが付属する。IP67防水規格に対応している。

初のABS製ハードケース「ハードサイド」各種シリーズ
ナイロン製インナーポーチが付属する
上部と両サイド、背面から内部にアクセス可能な「プロタクティック450AW」(5万7,240円)と「同350AW」(4万6,440円)

リュック形の「プロトレッカー」シリーズにも、価格を抑えた「同650AW」(10万3,680円)「同450AW」(9万2,880円)が登場。上面からのアクセスと側面と背面からアクセスできる。インナーの仕切りが動かしやすい「MAXFIT」仕様になった。面ファスナーの取りつけ方に改良が加えられ、内側に折りやすくなったことで、仕切りを変えることが容易になった。

プロトレッカー650AWと同450AW
仕切りの面ファスナーが外しやすい「MAX FIT」仕様
プロトレッカー650AWの内部。機材が傷つかないように、線ファスナーのスライダーを隠すことができる
給水システムを装着できる
三脚の脚部をはみ出させずにバッグに装着可能にするポケット。使わないときはしまうことができる

高機能フィルター製品もラインナップが増えた。

CORNING製光学ガラスを用い、透過率の高いコーティングを施したフラッグシップシリーズフィルター「ULTIMA(アルティマ)」シリーズの保護用フィルター(低反射率0.3%)とサーキュラーPL(C-PL)フィルター(低反射率0.6%)のほか、SCHOTT製ガラスに撥水・防汚機能を持たせたコーティングを施した「XC−PRO」シリーズ保護用フィルター(低反射率0.3%)とC−PLフィルター(低反射率0.6%)と、ベーシックモデル「SMC-PRO」シリーズ保護用フィルター(低反射率0.5%)の3系統になった。

いずれも37mm径から82mm径まで13種のフィルター径が用意されている。ULTIMAシリーズC-PLフィルターは近日発売、XC-PROシリーズは3月中旬、SMC-PROは2月中旬の発売を予定している。

3系統になった高機能フィルターシリーズの展示

ハクバが新たに取り扱う中国製高級カーボン三脚「Marsace(マセス)」シリーズも初のお目見えとなった。3月からの発売が予定されており、当初は4段タイプが4機種。

Marsaceカーボン三脚も大きく展示されている

上位シリーズ「MTシリーズ」は、カーボン10層巻きで作られ肉厚1.3mm。ハードアナタイズド処理が施されているほか、ガスケットレス構造(つなぎ目のパッキンを使わない構造)により耐久性もかなり考慮されている。

最大パイプ径29mmの「MT-2541T」(13万7,160円)、最大パイプ径25mmの「MT-1541T」(11万8,800円)のいずれも伸高1,675mm、縮高1,395mm。

いっぽう、スタンダードシリーズの「BTシリーズ」はカーボン8層巻き。最大パイプ径28mmの「BT-2541T」(8万2,620円)と最大パイプ径25mmの「BT-1541T」(7万2,360円)で、前者は伸高1,700mm、縮高1,410 mm、後者は伸高1,610mm、縮高1,330mm。いずれも自由雲台とケースが付属する。

自由雲台もアルカスイス互換のシュープレートを持つ。Marsaceはもともと雲台を製造するメーカーだったとのことで、たいへん高精度な製品に仕上がっている。-60℃での使用も可能という。

高精度な雲台。アルカスイス互換のシュープレートを持つ
シュープレートを各種組み合わせることも

(秋山薫)