宮嶋康彦写真展「新約 日光山」(オリンパスギャラリー東京)


(c)宮嶋康彦

日光山は西暦 781年、勝道という一人の僧によって開山された。やがて山岳宗教の聖地に発展していく。修験道の霊場として関東地方に雄飛した日光山だが、2011年3月11日に発生した大地震は、1200年続いてきた霊域を変貌させた。1981年から撮影を続けてきた景観は見た目には変化がない。しかし、降り注いだ放射性物質が、風景の解釈を改めるよう求めてくる。わたしは今、これまで経験したことのない荘厳に直面している。天地との新しい約束を迫られている。再撮影という約束の一歩からスタートした、これが最初の個展となる。

モノクロ作品 40点(11×14in)。手漉き和紙にプラチナ・パラジウムプリント。デジタルカメラによる撮影データからモノクロネガを作成。

出展作品数:モノクロ約40点

(写真展情報より)

 「ワークショップ・プラチナプリント実演」を11月11日に開催する。時間は14時~17時。参加費無料。要予約。定員は先着50名。

  • 名称:宮嶋康彦写真展「新約 日光山」
  • 会場:オリンパスギャラリー東京
  • 住所:東京都千代田区神田小川町1-3-1 NBF小川町ビル
  • 開催日:2012年11月8日~2012年11月14日
  • 時間:10時~18時(最終日は15時まで)
  • 休館:日、祝日




(本誌:武石修)

2012/10/25 00:00