山市直佑写真展「Oneness」(ニコンサロンbis新宿)



作者はグローバリゼーションと縁遠いと感じでいた旧社会主義国家――カザフスタン、ルーマニア、ブルガリア、アゼルバイジャン、ウクライナ、そしてロシアを訪れた。

これらの国々でも、ビルが建ち並び、ショッピングモールがにぎわい、どこも風景が似てゆく。しかし、そこで作者が実感したことは、アクター、つまりその風景の担い手である住民が異なることによって、画一化されたように見える表層も、写真として並べてみると全く違うものになっている、ということだった。

表層に見る文化の違いは僅少になりながらも、はっきりとその文化的差異を残す。それが現代のグローバリゼーション文化なのではと作者はいう。

Onenessとは「同一性」と「特異性」という、相反する意味を併せ持つ。

グローバリゼーション文化とは、「同じ」であって、かつ「違う」という文化だ。そのアクターたちの表情や生活観を映像の中にとらえることで、その文化を改めて見つめようと試みる。

カラー約30点。

(写真展情報より)

 11月3日からギャラリートークを行なう。


  • 名称:山市直佑写真展「Oneness」
  • 会場:ニコンサロンbis新宿
  • 住所:東京都新宿区西新宿1-6-1新宿エルタワー28階
  • 会期:2012年10月30日〜2012年11月5日
  • 時間:10時30分〜18時30分(最終日は15時まで)
  • 休館:会期中無休

(本誌:折本幸治)

2012/10/15 14:38