安達ロベルト写真展「Awareness」(日本写真学院THE GALLERY)



Awareness(アウェアネス)とは英語で、気づき、認識、意識などの意味で、「貧困へのアウェアネスを高める」といった文脈で用いられたりするが、同時にこのタイトルは、日本語のAware(あはれ)ともかけている。

「もののあはれ」を知るということは、この物質世界のアウェアネスそのものであり、しかもそれは私が写真をやるうえで、もっとも大切にしていることの一つでもある。 いま目の前にある過ぎ行く姿に慈しみと美しさを感じ、フィルムに焼きつける。それこそが、写真を写真たらしめ、その魅力を決定的にするエッセンスなのではないか。とくに2011年3月以降、私はその想いを強くしている。

今回の展覧会では、2008年4月および2011年2月に発表した作品に、2011年4月の桜を撮影した組写真「Reincarnation 2」など新作を数点加える予定。すべてゼラチンシルバー・オリジナルプリント。

(写真展情報より)

  • 名称:安達ロベルト写真展「Awareness」
  • 会場:THE GALLERY
  • 住所:東京都中央区湊1-8-11 千代ビル4F(日本写真学院内)
  • 会期:2012年6月1日〜2012年6月14日
  • 時間:10時〜19時(土日祝日は18時、最終日は17時まで)
  • 休館:月曜日

(本誌:折本幸治)

2012/5/28 15:32