写真展

安達ロベルト写真展「断片化の前に」

(ギャラリー冬青)

「この見方からすると、複雑さをめぐる問いは単純にスケールにかかわる事項なのだろう。近づけば近づくほど、物事はより緻密になる。ひとつの次元(レンズの倍率)を上げれば、他の次元(データの緻密さ)が増大する。例えば、距離が遠いときには比較することが興味深く思えた事柄も、より近くで検討しようとすれば無数の副次的な(そしておそらくは興味深い)問いに断片化してしまうだろう。それゆえ、複雑さは問いの産物と見なされ、また、同じように境界付けの産物と見なされることになる。より複雑な問いはより複雑な回答を生みだすというのである。」マリリン・ストラザーン「部分的つながり」より

「文明」をモチーフにしたゼラチン・シルバー・プリント28点。

TOSEI-SHA ギャラリー冬青 写真展

会場・スケジュールなど

  • ・会場:ギャラリー冬青
  • ・住所:東京都中野区中央5-18-20
  • ・会期:2016年6月3日(金)~6月25日(土)
  • ・時間:11時~19時
  • ・休館:日曜日・月曜日・祝日

安達ロベルト×木下アツオトークショー

日時:2016年6月10日(金)19時~

参加費2,000円、事前予約制。

作者プロフィール

1969年生まれ。写真を独学。上智大学法学部国際関係法学科卒業。ゼラチンシルバープリントを軸に、ランドスケープの作品で国内外で多数展示。雑誌、ポートレートの分野でも活躍。写真集「Clarity and Precipitation」(arD)などがある。

(本誌:河野知佳)