ニコンタイ工場の排水が11月中に完了の見込み

〜2012年1月の一部操業再開を計画

 ニコンは4日、公式webサイトに「タイの洪水被害に関するお知らせ(第3報)」を掲載した。

ニコンタイランド社(被災前)

 ニコンタイランド社が入居するロジャナ工業団地の発表によると、計測ポイントにおける水位はピーク時より約40cm低下。11月上旬から排水作業を開始し、11月中に終了見込みという。

 ニコンは、12月よりニコングループの生産拠点およびタイ国内の協力工場で代替生産を順次開始予定。2012年1月にニコンタイランド社の操業を一部再開し、3月末にはデジタル一眼レフカメラと交換レンズを通常の生産量に戻す計画。

 現時点で予測可能な平成24年3月期連結業績へのマイナス影響は、売上高650億円、営業利益250億円を見込む。同日発表の平成24年3月期第2四半期決算における通期連結業績予想に織り込んだ。

 ニコンタイランド社は、アユタヤ県ロジャナ工業団地にある製造子会社。7月以降の豪雨により全ての建物で1階部分が浸水し、6日から操業を停止している。同工場は、デジタル一眼レフカメラでは「D300S」、「D7000」、「D5100」、「D3100」を生産しており、台数ベースではニコン全体の約92%を占める。交換レンズも約66%を手がける主力工場。



(本誌:鈴木誠)

2011/11/4 17:04