ロモグラフィー、3つの画面サイズを選べるフィルムカメラ


 ロモジャパンは19日、フィルムカメラ「LOMO LC-Wide」を発売した。価格は3万8,850円。

LOMO LC-Wide

 3つの撮像フォーマットを選べるフィルムカメラ。付属のフォーマット交換用マスクを利用することにより、35mm標準サイズ(36×24mm)、スクエアフォーマット(24×24mm)、ハーフフレームフォーマット(17×24mm)でそれぞれ撮影できる。

 発売済みの「LC-A+」と並売する新モデルと位置づけ、「サイズ、見た目、さわり心地、持ち心地、香り、音、味(食べられませんよ!)など、全てがLOMO LC-A+を踏襲」としている。

フォーマット交換用マスクが付属対応するマスクを装着する
底部のスイッチで巻き上げ量を合わせる。無制限に多重露光を行なえるMXスイッチをLC-A+から継承ハーフ撮影時にレンズおよびファインダーのシャッターを半分閉じられる

 レンズは焦点距離17mm、開放F4.5の「Minigon 1 Lens」を搭載。約40cmまでの接写を可能としたことで、小柄な女性でも友人やペットと一緒の自分撮りがしやすくなったという。距離設定は2段階。超広角レンズながら歪みを抑えつつ、周辺光量落ちはLC-A+を踏襲したという。LC-A+は焦点距離32mmのレンズを搭載し、約80cmの接写が可能。

 露出はプログラムオート。最高シャッター速度は1/500秒。フィルム感度(ASA/ISO)の連動範囲はISO100〜ISO1600。

 本体サイズは108×68×44.5mm。本体のみの重量は220g。

 製品パッケージには、保管用木箱、ケーブルレリーズ、35mmフィルム×2本、LOMO LC-WideおよびLC-A+の写真集、フォーマット交換用マスクなどが付属する。

製品パッケージパッケージ内容の一部。ハードカバーの写真集2冊(手前)やケーブルレリーズも付属品
付属の35mmフィルム

 クリップオンストロボやハウジングケースなどのアクセサリーはLC-A+と共用可能。INSTAX用フィルムバック「Instant Back+」も、LC-Wide向けに新発売した補正レンズと外付けビューファインダーのセットを購入することで利用できる。

INSTAX(チェキ)用のフィルムバックをLC-Wideで使うための新アクセサリーInstant Back+を取り付けたLC-Wide(奥)。この状態にオプションのファインダーとレンズを装着する
以上の製品は渋谷区神宮前の旗艦店「ロモグラフィー・ギャラリーストア・トーキョー」でも購入できる。原宿と渋谷の中間という土地柄、ファッション好きが立ち寄ってカメラを買っていくこともよくあるそうだ店内には4月に発売したオリジナル柄のアルバムも並ぶ。フィルム購入や現像のついでに購入するユーザーが多いという。データ化も可能な現像サービス「LomoLab」(ロモラボ)はロモグラフィーの全カメラに対応し、郵送での受け付けも開始した


(本誌:鈴木誠)

2011/5/19 21:01