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個人データのバックアップどうしてる? ウエスタンデジタルが調査結果を発表

ウエスタンデジタルが取り扱うポータブルHDD「My Passport」

ウエスタンデジタルは3月27日(木)、「世界バックアップデー」の調査結果を発表した。個人データのバックアップに関して、消費者の実態を調査したもの。

「世界バックアップデー」は、データのバックアップの重要性を啓発する目的で毎年3月31日に定められている。今回の調査はResearchscape社が2月7日(金)~2月25日(水)にかけて10カ国で実施。回答者数は6,118名で、そのうち日本から534名が回答した。

約半数が“バックアップしている”

調査では、日本国内の回答者のうち52%が、自動または手動でデータをバックアップしていることが分かった。その主な理由として挙げられたのが「重要なファイルを失うことへの不安」(68%)、「デバイスの容量を空けるため」(55%)、「サイバー脅威から保護するため」(18%)だった。

その一方で、個人でデータのバックアップをしていないと回答した人の理由として「方法がわからない」(39%)、「バックアップの必要性を感じていない」(33%)、「時間がかかりすぎる」(19%)、「十分なストレージ容量がない」(15%)といった課題も明らかになった。そのうち43%が、「バックアップが自動的かつ手間なく行えるのであれば、もっと頻繁に行うだろう」と回答したという。

無料のクラウドストレージは…

元データを3つコピーして、そのうち2つを異なるメディアに保存し、もう1つをクラウドなどに保管するといった“3-2-1ルール”として知られるバックアップ手法がある。

その際に使われることが多いのが無料のクラウドストレージだが、今回の調査で日本国内の回答者の52%が利用していることが分かった。

しかし、過去6カ月以内に容量不足を経験した人が23%で、有料プランにアップグレードしたことがある人が27%に達するなど課題もあり、73%が「クラウドストレージが高額になってきている」と回答した。

それもあり、クラウドとローカルの外部ストレージを組み合わせているユーザーが増えてきているという。日本の回答者の29%が外付けHDDを使用しており、17%がNAS(ネットワーク接続型ストレージ)を利用している状況となっている。

本誌:宮本義朗