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キヤノン、新10色顔料インクで発色と耐光性が向上した「imagePROGRAF PRO-G2」

「PIXUS PRO-S1 Mark II」は通信機能が改善

imagePROGRAF PRO-G2

キヤノンは、A3ノビ対応インクジェットプリンター「imagePROGRAF PRO-G2」と「PIXUS PRO-S1 Mark II」を3月中旬に発売する。

プロ・ハイアマチュア向けの写真印刷に特化した「PRO LINE」シリーズに属するモデル。引き続き「黒のキヤノン」をキーワードに掲げながら、新モデルではさらに「深化」を標榜する。

両機の主な違いは使用するインクで、PRO-G2が顔料、PRO-S1 Mark IIが染料インクを採用する。いずれも従来機は2000年11月に発売している。

imagePROGRAF PRO-G2

10色顔料インクを採用するインクジェットプリンター。想定価格は9万200円。

新開発の顔料インク「LUCIA PRO II」を採用。色材を増加したことで高密度な配列となり、豊かな発色と反射光の均一化を実現したという。また透明インク「クロマティオプティマイザー」の塗布量を色味ごとに最適化しており、鑑賞角度により本来とは異なる色が浮かび上がるブロンズ現象を抑制するとしている。

色材の変更によりマゼンタの色域が拡大。濃いピンクや赤紫などより鮮やかに再現できるようになった。

新インクには高耐光性顔料を使用しており、200年の耐光性(光沢プロ プラチナグレード使用時)を実現。従来機の60年から大幅に向上した。

また、ワックスをインクの内部に添加。印刷面に滑り性が加わり、擦れによる傷がつきにくくなったという。

このほか対応用紙サイズが拡大しており、たとえばA5、B4、B5のフチなし印刷が新たに可能となった。

外形寸法は約639×379×200mm。質量は約14.4㎏(プリントヘッド、インクタンクを含む)。

PIXUS PRO-S1 Mark II

8色染料インクを採用するインクジェットプリンター。想定価格は7万9,200円。

Wi-Fiダイレクト接続時に5GHzでの接続が可能になった点など、主に通信機能の向上によるマイナーアップデートとなった。

外形寸法は約639×379×200mm。質量は約14.1㎏(プリントヘッド、インクタンクを含む)。

本誌:宮本義朗