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写真家・遠藤文香氏の新作がソニー「ブラビア」に配信

α9 IIIで独自に表現した“馬との対話”

ソニーは、Google TV機能搭載の大型テレビ「ブラビア」向けオンラインギャラリー「Creative Gallery on BRAVIA」の第8弾として、写真家・遠藤文香氏の新作「Luminescence Land -発光地帯-」の展示を行っている。期期間は12月12日(木)までで、ネットワークに接続された対応テレビで無料視聴できる。

今回の作品は、岩手県遠野市の荒川高原で撮影。馬の放牧施設「クイーンズメドウ」を運営する徳吉英一郎氏の協力のもと、蹄鉄も手綱もない自然な姿の馬たちを撮影した。撮影には最新のミラーレスカメラ「α9 III」を使用。高速ストロボ同調により、被写体を驚かせることなく幻想的な表現を実現できたという。遠藤氏は「これまでと違う感覚で撮影できた」と手応えを語る。

「言語を超えたコミュニケーションが可能な馬は特別な存在です。心が満たされ、涙が出るほど嬉しくなることもある」と遠藤氏。

なお、遠藤氏の代表作「Kamuy Mosir」は、コロナ禍での経験から生まれた。「自然や動物に救われた経験から、神聖なものとして光そのものを表現したかった」と制作意図を説明する。その経緯も特設ページで公開している。

著者プロフィール

遠藤文香
1994年生まれ。 2021年東京藝術大学大学院美術研究科デザイン専攻修了。主に自然や家畜動物をモチーフに、自然と人間の関係性や境界線を探求し、撮影する行為を通して対象との繋がりや親密さをアニミズム的自然観によって表現している。主な個展に「when I see you, you are luminous」(Tokyo InternationalGallery, 東京)など。

本誌:佐藤拓