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デュアルカメラドローンが進化/1インチセンサー搭載の「DJI Air 3 S」
向上したダイナミックレンジと高感度画質 低照度・夜間の障害物検知も進化
2024年10月15日 22:00
DJIは、撮影用カメラを2つ備えたドローン「DJI Air 3S」を10月15日(火)に発売した。カメラの1つには1インチセンサーを採用。広いダイナミックレンジや高感度耐性を実現したという。
「DJI Air 3」(2023年7月発売)のデュアルカメラシステムを踏襲しつつ、カメラのイメージセンサーをサイズアップ。さらに障害物検知などセンシング系の機能も強化を図った。本体重量は724g。
広角カメラに1インチセンサーを搭載
広角(35mm判換算で24mm F1.8相当)と中望遠(同70mm F2.8相当)の2つのカメラを搭載。ただし広角カメラのイメージセンサーが、1/1.3インチから1インチへとサイズアップしている。画素数は広角カメラが5,000万、中望遠カメラが4,800万。広角カメラは4K/60fps HDR、4K/120fpsでの記録が可能。10-bit D-Log Mでの撮影にも対応する。
広ダイナミックレンジおよび暗所画質の向上も特徴。ダイナミックレンジは14ストップとなり、上位モデル「DJI Mavic 3 Pro」の12.8ストップを上回る。最大感度はISO 12800。前モデルの「DJI Air 3」はISO 6400だった。暗部のディテール再現に有利なHLGカラーモードも利用できる。
強化されたセンシング関連
全方向低照度障害物検知も引き続き搭載している。本機の場合、必要な最低照度が15luxから1luxとなり、暗所での障害物検知の信頼性がより向上した。1luxはロウソク1本分の明るさに相当するという。前後左右に加え、ビジョンセンサーを下方向に備えたのも前モデルにない特徴になる。
また、前面にLiDARセンサーを備えたこともあり、夜間飛行でもRTH(リターントゥホーム)が利用可能になった。RTHについてはさらに、GNSS(全球測位衛星システム)を使用せずとも機能するよう進化した。離陸時にホームポイントを記憶するこで、飛行後にホームポイントを探して戻ってくる仕組み。
その他、本体の電源OFFにした状態でスマートフォンやPCへのデータ転送が可能になった。ただし新型バッテリーを使用する必要がある。
内蔵ストレージは42GB。飛行時間は45分。
なおコンボに初めてNDフィルターセットが付属する。
価格
DJI Air 3S
- 付属品:DJI RC-N3送信機
- 希望小売価格:15万480円
DJI Air 3S Fly Moreコンボ
- 付属品:DJI RC-N3送信機、NDフィルターセット、追加バッテリー2個、バッテリー充電ハブ、ショルダーバッグなど
- 希望小売価格:18万8,100円
DJI Air 3S Fly Moreコンボ
- 付属品:DJI RC 2送信機、NDフィルターセット、追加バッテリー2個、バッテリー充電ハブ、ショルダーバッグなど
- 希望小売価格:20万9,000円