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カメラを楽しむきっかけに…新宿 北村写真機店で「カメラのいっぽ祭」がスタート

主催はカメラ女子コミュニティ「camell」

新宿 北村写真機店ベースメントギャラリー(地下1階)でカメライベント「カメラのいっぽ祭」がスタートした。期間は8月14日(水)~8月28日(水)。写真展「私たちの北陸カメラ旅展」を常設するほか、フォトウォークや各種カメラ講座を企画している。

主催は“女性限定・オトナ写真部”をコンセプトに活動するカメラ女子コミュニティ「camell(カメル)」。同イベント自体は男性も参加可能で、カメラをこれから始めてみたい、カメラをもっと楽しんでみたい人の「さいしょの一歩」を後押しすることを主な目的としている。

イベント開催について、camell代表の田中海月さんは「カメラのある人生は最高だと思います。そのことを多くの人に広めたいと思ったこともきっかけとなりました」とコメント。カメラの使い方をレクチャーする講座も無料で受けられるため、この機会にぜひ参加してほしいという。

camellは、元々カメラガールズという名前で2013年に活動を開始。当初は5人から始まったサークルで、そこからゆっくりと人数を増やしながら、今では無料会員の登録者数は1万3,000人程にのぼる。有料会員限定の交流サイト「camelltown」も展開しており、オンライン上で会員同士のやり取りができるほか、撮影旅行などのイベントも毎月実施している。フォトウォークは全国各地で開催しており、100を超える地域とのタイアップも実施してきた。

会場にはcamellの紹介スペースも
メンバーが作ったという新聞。ゲストとしてだけでなく、キャストとして参加できる仕組みも用意しているという

会員の年齢層は20・30代を中心としつつ、40・50代など各世代が集っているという。「知らない人同士でも、カメラという同じ趣味があると共通言語が多いので、すごく仲良くなりやすい」と前出の田中さん。職場や家、地元とは違う友達も増えていく。カメラを買った後、いかにそれを楽しむかを大切にしている。

期間中に常設している写真展「私たちの北陸カメラ旅展」は、以前、camellのメンバーで実施した北陸地域のフォトウォークで撮影した作品を展示。camellと元々コラボも実施していたという地域。能登半島応援企画として、震災前の能登の姿を見てもらい、「また行きたい」と思いを寄せてほしいという。

展示の様子

会場となる新宿 北村写真機店ベースメントギャラリーは、6月にリニューアルオープンしたばかりのイベントスペースだ。元々は6階、ライカのヴィンテージサロンと同じフロアにあったギャラリーを、店舗のエントランスに近い地下1階に移したことで地上からのアクセスを改善した。スペースのコンセプトは「地下から写真文化の発信」。今回、camellの「能登地方のチャリティ写真展をやりたい」という思いに賛同してベントの開催が決まった。

階段を下りた地下1階にイベントスペースを構えた

イベントが一番盛り上がると見られるのは、「つながるマルシェ」の開催日という。写真愛好家の女性たちが写真を使って制作したグッズを販売する。出展者との交流も楽しめる機会になるとのこと。開催日は8月18日(日)、8月24日(土)、8月25日(日)の3日間。

フォトブースを常設。定常光の撮影用ライトが設置してあり、物撮りを体験できるようになっている

今後のイベントスケジュール

つながるフォトマルシェ

写真愛好家の女性たちが、写真を使って制作したグッズを販売する。

  • 開催日:8月18日(日)、8月24日(土)、8月25日(日)
  • 時間:12時00分~18時00分
  • 費用:見学無料(商品は100円~)

カメラの「いっぽ」講座

初心者向けのカメラ講座。要予約。

  • 開催日:8月17日(土)
  • 時間:11時00分~12時00分/16時00分~17時00分
  • 費用:無料

紙を学ぶワークショップ

写真用紙のメーカー・ピクトリコによるワークショップ。写真プリントや紙による違いなどの知識が得られる。プリントした写真を持ち帰ることもできる(2枚)。要予約。

  • 開催日:8月17日(土)
  • 時間:13時00分~14時30分/16時00分~17時30分
  • 費用:2,200円

カメラに触ってみよう

LeicaやGFX、ASAHI PENTAX67などのカメラに触れられるイベント。

  • 開催日:8月17日(土)、8月18日(日)、8月24日(土)、8月25日(日)
  • 時間:12時00分~18時00分
  • 費用:無料
本誌:宮本義朗