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2023年度「ライカ・オスカー・バルナックアワード」が開催

ライカカメラ社は4月5日、2023年度の国際写真コンテスト「ライカ・オスカー・バルナックアワード」(LOBA)を開催すると発表した。プロの写真家を対象とした一般部門「ライカ・オスカー・バルナックアワード」と、新人部門「ライカ・オスカー・バルナック・ニューカマーアワード」の2部門で構成する。

今年で43回目となる、ライカカメラ社主催の国際写真コンテスト。ウル・ライカを発明したオスカー・バルナックの生誕100年となる1979年に設立。その当時より、「常に人間に主眼を置く」ことを選考コンセプトとして一貫してきた。

候補者の選定は、近年採用している指定の推薦者(世界30カ国以上約60名の写真のエキスパート)による推薦という形式を継承。各推薦者は、専門知識や経験にもとづき最大3名の写真家を推薦する。選考の条件は「人々とその周辺環境との関係」をテーマにしたドキュメンタリー写真またはコンセプチュアルアート写真であること。

推薦者により選ばれた候補者の中から、一般部門と新人部門の各部門で最大12名のファイナリストを選出。その中から、両部門の2023年度グランプリが決まる。最終審査は5月にドイツ・ウェッツラーのライカ本社で行われる。審査員をつとめるのは以下の5名。

  • キャロライン・ハンター(イギリス):ガーディアン社『サタデー』誌 ピクチャーエディター
  • ホイットニー・ホリントン・マテウェ(アメリカ):『タイム』誌 フォトエディター
  • フランソワ・ヘブル(フランス):キュレーター
  • ルカ・ロカテッリ(イタリア):写真家
  • カリン・レーン=カウフマン(オーストリア):ライカギャラリー・インターナショナル代表兼アートディレクター

一般部門の受賞者には賞金4万ユーロと1万ユーロ相当のライカのカメラ製品が、新人部門の受賞者には賞金1万ユーロと「ライカQ2」が贈られる。受賞作品は、ウェッツラーで開催される授賞式(10月)をはじめ、ライカギャラリーや主な写真フェスティバルで巡回展として世界各地をまわる。

本誌:宮本義朗