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ソニー、在宅勤務の個人使用からオフィスのサイネージ用途まで。4K業務用ディスプレイ「BRAVIA」シリーズを拡充

100V型の運用イメージ

ソニーは6月8日、4K業務用ディスプレイ「BRAVIA」3シリーズ9機種を発表した。7月2日より順次発売を予定しており、価格はオープン。一部価格が未定の製品を除き、店頭予想価格は税込9万〜35万円前後。

概要

4K表示に対応したディスプレイ。100V型の大型サイズから32V型までの8サイズでラインアップ。会議室への設置やサイネージ用途、在宅勤務などで利用できる個人向けタイプなど、幅広いシーンで利用できる製品だとしている。各製品ともにテレビ用のチューナーは備えていない。

新たに追加されたシリーズは、BZ40J/BZシリーズ、BZ35J/BZシリーズ、BZ30J/BZシリーズの3種類。想定用途によりサイズや性能が異なっている。

各モデルともに、横置きや縦置きに加え傾斜設置にも対応するなど、多彩な設置方法に対応するほか、本体側にHTML5ベースの技術を搭載。セットトップボックスなしでもデジタルサイネージ運用が可能となっているという。

同社によれば、これら業務用ディスプレイに関わるニーズは、店舗の商品紹介やメニュー表示、学校用の大型提示装置、医療機関の待合室サイネージなどで拡大しているとしており、BZ40H/BZシリーズ(2020年発売)とあわせて、今回のモデル拡充により、様々なニーズに応えていきたいとしている。

デジタルサイネージ使用イメージ

明るい場所でも高い視認性が得られる100V型

新たに発表されたモデルは3シリーズからなる商品構成となっており、100V型(BZ40J/BZシリーズ。7月16日発売で価格は未定)のみ、人が映像を見たときの注目箇所を検出するという認知特性プロセッサー「XR」を搭載。注目箇所を特に際立たせる処理を行うことで、自然で美しい映像を実現するという。

オフィスエントランスのサイネージでの利用にも適する製品だとしており、600cd/平方メートル(ピーク輝度940cd/平方メートル)の高輝度表示により明るい場所でも高い視認性が得られるとしている。また、大画面では特に気になりがちな動きの速い映像も、1秒間に60コマの映像を120コマで表示する「倍速駆動パネル」の採用により滑らかな表示が得られる点も特徴だとしている。

様々な利用シーンに対応する43V型と50V型

BZ35J/BZシリーズは、43V型と50V型をラインアップしている。発売日はともに7月2日。店頭予想価格は43V型が税込11万円前後、50V型は税込15万円前後。

映像信号を分析して最適な画像処理を行うという4K高画質プロセッサー「HDR X1」を搭載。これにより、細かな文字や図表、学習教材表示用途など、様々なシーンに対応できる製品だとしている。

100V型同様、滑らかな映像表示が得られるという「倍速駆動パネル」も搭載している。

会議室での使用イメージ

エントリーモデルを担う

BZ30J/BZシリーズは、エントリーモデルとしての位置づけとなる。展開サイズは32V型、43V型、50V型、55V型、65V型、75V型の6種類。32V型(9月17日発売)以外、すべて7月16日の発売を予定している。店頭予想価格は税込9万〜35万円前後。

BZ35J/BZシリーズと同じく4K高画質プロセッサー「HDR X1」を搭載。また広色域表示に対応するという「トリルミナス プロ」も搭載している。

駆動方式は、32V型と50V型がVA方式を採用。43V型および55V型以上のサイズではIPS方式を採用しているという。また、32V型のみノングレア仕様となっている。

32型。ハドルスペースでの使用イメージ

BZ30J/BZシリーズ各サイズの店頭予想価格(税込)

32V型:9万円前後
43V型:9万5,000円前後
50V型:12万円前後
55V型:13万5,000円前後
65V型:21万円前後
75V型:35万円前後

本誌:宮澤孝周