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コシナ、研削非球面レンズを取り入れた「SUPER NOKTON 29mm F0.8 Aspherical」

換算58mm相当のマイクロフォーサーズMFレンズ 税別22.5万円

株式会社コシナは、フォクトレンダーのマイクロフォーサーズレンズ「SUPER NOKTON 29mm F0.8 Aspherical」を12月10日に発売する。希望小売価格は税別22万5,000円。

同社は2010年の「NOKTON 25mm F0.95」以来、マイクロフォーサーズ用として21〜120mm相当のF0.95レンズシリーズを展開。本製品は独自開発・自社加工のGAレンズ(研削非球面。Ground Asphericalの頭文字)を用いることで、それらを超える開放F0.8のスペックを実現した。

画角は35mm判換算58mm相当。往年の大口径標準レンズを想起させる数値で、同社の既存マイクロフォーサーズレンズとも重ならない焦点距離として選んだという。上記のGAレンズと、撮影距離による性能変化を抑えるフローティング機構の採用で解像性能を向上し、開放の柔らかさにも定評があったというF0.95より性能を高めたとしている。

同社製品の非球面レンズはこれまで、ガラスを加熱し軟化させてから成型するガラスモールド方式を利用。研削非球面はレンズそのものを削って加工するため、より融点の高いガラスを使用でき、設計自由度が向上したという。

レンズ構成は7群11枚(研削非球面1面、両面非球面1枚を含む)。これまでのマイクロフォーサーズF0.95シリーズにならい、絞りを挟んで対称となるレンズ構成を基本とし、これによりボケ味がなだらかになるなどのメリットがあるとしている。カラーバランスもF0.95シリーズと揃えた。

絞り羽根は12枚。動画撮影のニーズに向け、絞りクリックをなくす機構も備えた。

最短撮影距離は0.37m。最大撮影倍率は1:10(35mm判換算1:5)。最小絞りはF16。

最大径×全長は72.3×88.9mm。重量は703g。フィルター径は62mm。専用フードが付属する。

本誌:鈴木誠