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ニコンプラザ大阪が移転・リニューアルオープン

東京と同じく体験型コンセプトで

本誌：宮澤孝周

2020年10月30日 18:30

10月30日、ニコンプラザ大阪が御堂筋グランタワー17階（大阪府大阪市中央区博労町3-5-1）に移転・リニューアルオープンした。

オープン初日の様子から

先行してリニューアルオープンした東京・新宿の「ニコンプラザ東京」に次いで、10月30日、旧所在地から御堂筋グランタワーの17階に移転して、営業が始まった。

ニコンプラザは同社のショールームと展示会場機能をもつ拠点。大阪も東京同様、施設全体で最新製品の体験や体感をしてもらいやすい空間として生まれ変わった。残念ながら現地の様子を直接お伝えすることはできないが、オープン当日の様子を伝える写真を提供してもらうことができた。リニューアルにあたって、どのように変わったのかを、この写真を交えながらお伝えしていきたい。

施設全体の雰囲気は東京に近い印象だ

背の高い什器は備えつけられておらず、フレキシブルに展示空間を変えていけるようにという意図で設計されていることが見てとれる

各展示台にはキャスターが備えつけられており、レイアウトの柔軟な変更が企図されていることがわかる

ユーザーとの共創を生む場となることを目指して

大阪も東京同様、ショールームとしての機能は継続する。さながら小さなスタジオといった趣きのあるスペース「クリエイティブセット」が設置されているほか、作品展示であったりワークショップスペースとしても利用できる「クリエイティブスクエア」、写真展会場である「THE GALLERY」、修理等の受付窓口の設置など、基本的な施設コンセプトは東京と同じだ。

ただ、全く同じというわけではない。大阪のクリエイティブセットは、アメリカのダイナーをイメージしてつくりあげていったとのことで、ポップな色合いは目にも楽しい空間となっている。

小物類も充実。手前には大阪錫器製のものと思われる酒器が。地元と密着しているところにも土地柄がにじんで面白い

今回のリニューアルにあたり、東京・大阪の両施設は、ともにユーザーとの接点の拡大や製品をもっと体験してもらいやすい場を目指しているという話が聞かれた。従来、メーカー側からの一方通行に陥りがちだった製品体験であったり提案が、ユーザーとの接点が拡大することで、より相互通行的になり、互いに提案したり気づいていける場にしていきたい、という想いが通底しているわけだ。同社のWebページ上で公開されている施設コンセプトで掲げられている「共創」とは、そういった双方向性を含むキーワードなのだ。

11月6日の発売を予定しているミラーレスカメラ「Z 6II」はもちろん、「Z 7II」（12月発売予定）も先行して展示されている

ライティングシステムが組まれたスペースも

サーキット上を模型の車が走り回る。動体の撮影を試してもらいやすいように、と設けられたスペースだ

写真家による「Zシステム相談コーナー」もある。10月31日～12月26日の期間中、毎週土曜日と、11月3日（火・祝）および11月23日（月・祝）に写真家がZシステムについて説明してくれるという取り組み。開催時間は13時～18時までとなっているが、ニコンカレッジの講師をつとめる写真家に直接質問をぶつけることができるこの機会は、Zシステムを含めてニコン製品の魅力を知る大きなきっかけともなってくれそうだ。

修理サービスの利用について

点検・修理サービス窓口も設置されている。サービスは事前予約制となっており、利用にあたっては所定のWebページ「ニコンプラザサービス事前予約のご案内」から利用を希望する日の前日（24時）までに申し込む必要がある。

修理に対応している製品は「修理受付可能な製品一覧」で公開されているので、事前に確認をしておきたい。

THE GALLERY展示について

リニューアルオープン初のTHE GALLERY展示は、写真家・三好和義氏がつとめている。展覧会タイトルは「日本の楽園島」。会期は10月30日～11月18日となっている。

同氏は東京・新宿の「新宿ニコンサロン」と「ニコンサロンbis」がTHE GALLERYになった際にも「印度眩光 -マハラジャの歳月-」と題した写真展を開催していた。