ニュース

ZEISS Photography Award 2020の受賞者が決定

韓国のKyeongJun Yang氏が獲得 150カ国以上から作品が集まる

カールツァイス株式会社は4月6日、フォトコンテスト「ZEISS Photography Award 2020」の受賞者と受賞作品を発表した。

2020年の開催で5回目となる写真賞。今回のテーマは「Seeing Beyond – Discoveries」だった。

150カ国以上から5万点以上の作品応募がある中、最終選考には9名の写真家の作品が残った。このうちKyeongJun Yang氏(韓国)が「Metamorphosis」で同賞を受賞した。

受賞作「Metamorphosis」は、中国系のアメリカ人女性Julie Chenさんを被写体にしたモノクロ写真。両親の離婚後、12歳でアメリカに移住した彼女の生活を写しとったもの。

© KyeongJun Yang, Republic Of Korea, Winner, ZEISS Photography Award, 2020
© KyeongJun Yang, Republic Of Korea, Winner, ZEISS Photography Award, 2020

受賞にあたり、Yang氏は「いまだに受賞したことが信じられず、夢を見ているようです。私の撮る写真を好んでくれる人が私以外にもいることがわかり、非常に嬉しく思っています。受賞作品も少し喜んでいるように言えますよ」とのコメントを寄せている。

ZEISS Photography Awardは、カールツァイスとWorld Photography Organisationが2016年にスタートさせた写真賞。2020年の作品募集にあたり、“創造性に富んだ”作品で、かつテーマに即して5~10枚の写真から構成された作品であることが要件として求められていた。

受賞者であるYang氏には、ツァイス本社(ドイツ・オーバーコッヘン)への招待のほか、1万2,000ユーロ相当のカールツァイス製レンズ、撮影旅行費3,000ユーロが贈られる。授賞式は4月16日にロンドンで開催される予定となっていたが、発表日時点において、新型コロナウィルス感染症拡大防止の観点から延期が決定している。

本誌:宮澤孝周