ニュース

HARMAN Technology、イルフォード120フィルムの"斑点"について情報収集中

サイバーグラフィックスが日本語で案内

HARMAN TechnologyのWebサイト「STATEMENT ON 120 ROLL FILM」より

英HARMAN Technologyが製造するイルフォードフォト(ILFORD PHOTO)のフィルムについて、国内販売を行うサイバーグラフィックス株式会社が案内を掲載している。

イルフォードの120(ブローニー)フィルムにおいて、ネガ上に斑点が発生しているとの報告がSNS上などの投稿で増えていることを受け、製造元のHARMAN Technologyが情報収集を行っている。

これらの報告は2020年2月末までの18か月間にユーザーから届けられ、その割合はフィルム1万本に対し1.5件だという。主にPAN Fのような低感度の120フィルムで発生が見られ、135(35mmカメラ用)フィルムやシートフィルム製品では発生がないとしている。

なお、連絡フォームからの報告内容(購入者の住所、発生したフィルムに関する可能な限りの詳細情報、発生したフィルムの端に記載された4桁数字を含む画像)により発生が確認された場合には、HARMAN Technologyが代替のフィルムを送るという。

HARMAN Technologyでは、この現象の発生が湿度、温度、フィルムの経年などの要因に大きく影響されることがわかってきているとし、リスクを最小限に抑えるための管理方法を案内している。

製造元が推奨するフィルムの管理方法(サイバーグラフィックスWebページより引用)

・保管:フィルムは、各外箱の下部に示すように、20℃未満で保管する必要があります。極端な高温、多湿、または温度の変動を避けることが重要です。
・時間:すべてのフィルムには有効期限があり、製造時に各外箱の底部にも印刷されています。その日付の前に撮影し、撮影後はできるだけ早く現像処理することをお勧めします。

本誌:鈴木誠