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CP+2020、テーマは「ライト層の取り込み」

来場者目標は7万人 会場スタッフに初心者対応マーク

左からCIPA代表理事の真栄田雅也氏(キヤノン株式会社COO)、横浜市副市長の荒木田百合氏。

一般社団法人カメラ映像機器工業会(CIPA)とフォト・ヨコハマ実行委員会は12月18日、「CP+2020/フォト・ヨコハマ2020合同記者発表会」を開催した。

CP+は、2010年より開催している写真映像関連機器の展示会・フォトイベント。開催は2020年で11回目。開催期間は2020年2月27日(木)〜3月1日(日)の4日間。入場料は税込1,500円(Web事前登録者および小学生以下、障害者手帳所持者は無料)。

CP+2020およびフォト・ヨコハマのロゴ。

CP+2020では、CP+2019に引き続いて新規来場者の増加を目指す方向性を継続。特に20〜30代の若年層と、女性の割合を増やす方針に変更はない。メインコピーも前回と同じく「写真のわくわくに出会おう!」となっている。

発表会時点における出展申し込み状況と開催規模は、135社(団体)、1,124小間。目標来場者数は7万人。CP+2019の実績はそれぞれ124社、1,148小間、6万9,615人で、出展社の総数はCP+2018から減少したものの、小間数と来場者数は増加している。

CP+のコンセプト。
開催概要
キービジュアルは前回に引き続き、写真作家の高倉大輔さんが手がけた。
出展申し込み状況と開催規模。

CP+2020で実施する主な施策は「スポーツと写真をテーマにした企画」「女性限定セミナー・イベントの実施」「初心者向け説明員の導入」の3つ。これらの施策を通して「カメラを買ったけれども、どう使えばいいのかわからない」「写真には興味があるが、カメラを買うまでもう一押しほしい」「気軽にカメラを始めたい」というライト層の取り込みを狙う。

このうち「スポーツと写真」に関連するイベントとしては、写真アスリートの澤穂希さんと、フォトエージェンシーの株式会社アフロ代表取締役社長 青木紘二さんによるトークショーを実施する。また、会場のパシフィコ横浜にほど近いクイーンズスクエア内で、アフロ主催の「アスリート報道写真展」を開催予定。

「初心者向け説明員の導入」は、CP+2020で初めて実施する試み。初来場者がブースのスタッフに話しかけやすいよう、出展者のスタッフが「初心者対応マーク」をつけて対応する。前回開催時までのアンケートでは「誰に話しかければいいのかわからない」「疑問があったが気軽に聞いていいものか躊躇した」といった主旨の回答が寄せられており、これに対応すべく企画した。

土日に開催する若年層向けイベント群「Photo Weekend」では、ミニチュア写真家の田中達也さんによるトークショーや、参加型アート展「VINYLミュージアム」コラボの写真館スペース、カルチャー横断のステージイベントなどを行なう予定。主な登壇者は、三吉ツカサさん、田中芽衣さん、五十嵐健太さん、lukaさんら。

若年層と女性来場者の新規来場者開拓を継続する。
増やしていきたい新規来場者の属性。
初来場者がスタッフに話しかけやすくするための施策として新たに実施する「初心者対応マーク」。
「スポーツと写真」をテーマとしたイベントを実施する。
若年層向けイベント群「Photo Weekend」。
JR桜木町駅やみなとみらい駅からパシフィコ横浜へ向かう動線上にあるアネックススクエアの通路でも写真展を行なう。

大さん橋ホールで実施する「PHOTO HARBOUR」においては、日仏連動フォトアワード「ZOOMS JAPAN」の受賞作品展を行なう。今年はエディター賞に田島朋樹さんの「Portrait/Flat」、パブリック賞に大杉隼平さんの「旅をする、日常の中。色褪せることのない記憶を頼りに。」がそれぞれ選ばれている。

このほか、参加型大規模写真展イベント「横浜御苗場2020」を開催。オランダの写真雑誌「GUP Magazine」編集長を招いてのフォトレビューや、写真やカメラにまつわる雑貨を扱うショップエリア「Photo Marche」などを行なう。

大さん橋ホールで実施する「PHOTO HARBOR」では「ZOOMS JAPAN」受賞作品展を実施する。

1月から3月にかけて開催するフォト・ヨコハマでは、CP+2020の期間中、コアイベントとして佐藤健寿さんによる企画展「WUNDER IN YOKOHAMA(仮)」を実施する。このほか主要なイベントとしては、日本新聞博物館において「2019年報道写真展」、横浜美術館では所蔵企画展「横浜美術館の西洋美術」などがある。

CP+2019開催概要

会期

2020年2月27日(木)・2月28日(金)・2月29日(土)・3月1日(日)

開催時間

10:00〜18:00(初日は12:00から、最終日のみ17:00終了)

会場

パシフィコ横浜(展示ホール、アネックスホール、会議センター)/大さん橋ホール

主催

一般社団法人 カメラ映像機器工業会(CIPA)

協賛

一般社団法人 日本写真映像用品工業会

入場料

1,500円(税込)
ウェブ事前登録で無料
障がいがある事を証明する手帳を持参の方、小学生以下の方は無料

関根慎一