岡嶋和幸の「あとで買う」

1,029点目:1枚のフィルターを口径違いのレンズで共有

H&Y Filters Japan「REVORING」

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

H&Y Filters Japan「REVORING」

今回ご紹介するのはH&Y Filters Japanの「REVORING」です。クラウドファンディングで多くの支援を集めて製品化が実現した製品のようです。絞り羽根の原理を応用した構造の可変ステップアップリングで、1枚のフィルターを複数の口径のレンズで共有できるのが特徴です。

フィルターを口径毎に買いそろえたり、ステップアップリングをいくつも用意する必要がないため、携行するフィルターの枚数や出費を抑えることができます。レンズに回転させながらねじ込む必要がないため、着脱もスピーディーです。ラインアップは37-49mm(52mmフィルターを装着)、46-62mm(67mmフィルターを装着)、52-72mm(77mmフィルターを装着)、67-82mm(82mmフィルターを装着)、82-95mm(95mmフィルターを装着)の5サイズで、販売価格は5,700円前後から7,800円前後です。

パシフィコ横浜でCP+2024が開催中ですが、H&Y Filters Japanも出展しているので、REVORINGの魅力をぜひ自分の手で確かめてみてはいかがでしょう。明日は私も会場へ行きます。キヤノンブースのレクチャーコーナーで、14時10分より「撮るだけでは終わらない写真表現の世界」と題した講座を担当します。興味のある方はぜひお立ち寄りください。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。