岡嶋和幸の「あとで買う」

741点目:特殊加工で反りにくい写真展示用パネル

ハクバ「ワンタッチパネルボード PRO」

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

ハクバ「ワンタッチパネルボード PRO」

プリント作品の展示方法はいろいろあります。プリントを直接壁に貼るのが一番経済的ですが、見栄えがいまひとつに感じられることも。特に光沢紙の場合、平滑性が高いほうが美しく見せることができ、そのための加工が必要です。アルミプレートや樹脂パネルにプリントを圧着させる展示方法を私はよく利用しますが、専門業者に制作を依頼する必要があります。その費用も安くはありません。

コストを抑えたいのならポリスチレン発泡パネルを利用すると良いでしょう。前述のアルミプレートや樹脂パネルに比べると平滑性や見栄えは劣りますが、市販の粘着剤付きのものだと比較的簡単に自作が可能です。ただし反りやすいため、大判プリントには適さない感じです。

その点この製品は7mmと厚めで反りにくくなっています。さらにボードの両面に特殊耐水紙を貼り合わせる加工が施されていて、反りを軽減します。A4、A3、A3ノビ、A2、A1、B2、B1、4つ切の8サイズが選べます。A4サイズの販売価格は460円前後です。表面だけでなくカット面も黒い「ワンタッチパネルボード ブラック」もラインアップされています。

展示方法についてはキヤノン「PRO LINE PRINTER」のスペシャルコンテンツ「プリント講座」の上級編「写真展を開く」で解説しているので、ぜひ参考にしてください。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。