岡嶋和幸の「あとで買う」
465点目:写真家が紡いだ言葉をまとめたエッセイ本
大森克己『山の音』
2022年8月8日 12:00
ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムが沢山あります。この連載では、撮影や写真関連のアイテムを中心にその中身をお届けします。購入前の製品については使った感想や評価はありませんが、どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。
大森克己『山の音』
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写真家の大森克己さんが1997年から2022年まで、さまざまなメディアで発表してきたエッセイなどをまとめた1冊です。コロナ禍の日々を綴った日記もプラスされています。全464ページというボリュームで、初の文章のみの単著なのだそうです。
写真家としての作家活動のほか、著名人のポートレートやミュージシャンのCDジャケットを数多く手がけるなど幅広く活躍されていて、それらの写真はあちこちで目にしてきました。でもエッセイなどの文章を読んだことはありませんでした。
近年はウェブマガジンで発表されているものもあるようですが、写真を楽しむためのヒントがたくさん詰まったこの本はうれしい存在です。販売価格は2,970円で、Kindle版もあります。