岡嶋和幸の「あとで買う」

301点目:手元と自分を同時に映せる書画カメラ

サンワダイレクト「400-CAM096」

私のAmazonのショッピングカートには、そのままレジに進むのではなく、「あとで買う」に移して様子見をしているアイテムが沢山あります。それらは値下がりなど何かのタイミングで購入するものもあれば、気持ちが覚めてしまって削除するものも……。この連載では、カメラや写真関連のアイテムを中心に、日々増え続ける私の「あとで買う」の中身をお届けします。いずれも購入前なので使った感想や評価はありませんが、どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、岡嶋和幸の日々の物欲をお楽しみください。

サンワダイレクト「400-CAM096」

サンワサプライからA2サイズ対応で2,000万画素のCMOSセンサーを搭載した書画カメラ「400-CAM088」が登場しました。でも私が気になったのは、この製品をきっかけに知った従来品の方です。A3対応で1,800万画素、手元だけでなく自分の顔も映せる正面カメラ(200万画素)も付いている製品です。

スタンドスキャナーとしてはもちろん、私の場合はオンライン授業でプリント作品の講評を行うときに活用する感じです。販売価格は3万9,800円前後と、58点目で取り上げた折り畳み式の2倍くらいのお値段となりますが、こちらは自宅専用になります。正面カメラがないモデル「400-CAM073」もあります。

ちなみに書画カメラはUSB接続が主流で、HDMI出力に対応している製品は選択肢があまりありません。Blackmagic DesignのATEM Miniシリーズのスイッチャーと組み合わせて使うときに他の方法を考えなくてはいけなくなります。USBとHDMIの両方に対応した製品が登場するとうれしいです。

現在開催中のCP+2022では本日、2月25日(金)の15時からデジタルカメラマガジン&デジカメ Watch編集長の福島晃さんとプリンターおよびプリント関連のトークを行います。ぜひ、ご覧いただければと思います(https://cweb.canon.jp/event/cpplus2022/)。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。