岡嶋和幸の「あとで買う」

94点目:20世紀を代表する芸術家の展覧会図録

平凡社「マン・レイと女性たち」

この連載では、カメラや写真関連のアイテムを中心に、Amazonの私のショッピングカートの中身をお届けします。とはいえ、いずれも購入前の商品なので、実際に使ってみた感想や評価などは特にありません。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、岡嶋和幸の日々の物欲をお楽しみください。

平凡社「マン・レイと女性たち」

Bunkamura ザ・ミュージアムで2021年9月6日まで開催している写真展「マン・レイと女性たち」。今一番楽しみにしている展覧会で必ず鑑賞しようと思うのですが、これはその図録。販売価格は2,750円です。鑑賞する前に買って予習するか、会場で他のグッズと一緒に購入するかとても悩んでいます。

本当はオリジナルプリントが欲しいのですが、今年のクリスティーズに出品されたマン・レイの代表作「Le Violon d’Ingres, 1924」の落札価格は約5,220万円。手も足も出ない感じで、私には写真集を買うのが精一杯です。もちろんこの図録も楽しみなのですが、今回の展覧会ではオリジナルプリントの細部までをしっかりと目に焼き付けたいと思います。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。