岡嶋和幸の「あとで買う」

85点目:映画のような柔らかな雰囲気が生まれるフィルター

K&F Conceptのブラックミストフィルター

この連載では、カメラや写真関連のアイテムを中心に、Amazonの私のショッピングカートの中身をお届けします。とはいえ、いずれも購入前の商品なので、実際に使ってみた感想や評価などは特にありません。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、岡嶋和幸の日々の物欲をお楽しみください。

K&F Conceptのブラックミストフィルター

最近まで「ブラックミスト」と呼ばれるフィルターの存在を知りませんでした。YouTubeの動画を見て、どういうものなのか理解することができました。そこで紹介されていたのがK&F Conceptの製品で、これは一番効果が強い1/8です。販売価格は77mmのもので7,500円前後。ブラックミストフィルターは、ケンコー・トキナーやNiSiなど他のメーカーからも発売されています。KANIは「シネマディフュージョンフィルター」と呼んでいるようです。

ブラックミストフィルターはハイライトを抑え、シャドウを持ち上げるような効果があります。これによりコントラストが控えめになり、シネマチックな雰囲気に仕上がるようです。ソフト系のフィルターなのですが、画面が白っぽくならないのが特徴です。使いこなしにはコツがあるようですが、好きな調子の仕上がりが後処理ではなく撮影時に得られるということもあり、ぜひ試してみたいと思います。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。