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【特別企画】
LUMIX DMC-FZ50で撮る「F1日本グランプリ」

Photo by 中里和人

エンジン音を轟かせスプーンカーブを疾走する2台のマシン
3,648×2,736ピクセル / シャッター速度優先AE / F3.6 / 1/1000秒 / ISO400 / 153mm
 毎年F1グランプリの季節になると、全国からモータースポーツファンが鈴鹿に押し寄せ、サーキット周辺は「現代のお伊勢参り」と呼ばれるような人の波で埋めつくされる。今年はミハエル・シューマッハーの引退発表もあり、日本で最後の走りを見届けようとするファンも数多く、10月6日~8日の開催3日間で35万人もの人が訪れた。8日の決勝レースになると観客の数もサーキットにあふれかえり、気軽に撮影できる状況にないということもあり、6日のフリー走行、7日の予選からF1マシンの躍動感ある走りを追いかけてみた。

 まず、最初に撮影ポイントとして選んだのがヘアピンコーナーだった。朝に行っていい撮影場所を見つけようとしたのだが、すでによさそうな撮影場所には所狭しと陣取られたブルーシートが敷かれていた。聞いてみると、徹夜組も含め、撮影場所を確保するためのレースがフェンスの外で行なわれていたという。ただ、運良く余分にスペースを確保していた人から、畳半分ほどの場所を借りることができた。

※サムネールのリンク先は撮影画像です。
※画像下のデータは画像サイズ / 露出モード / 絞り / シャッター速度 / 感度 / 35mm判換算焦点距離です。
※すべて露出補正なし、オートホワイトバランスで撮影しています。


金曜午前中の雨の中、水しぶきを上げてコーナーに消えるマシン
3,648×2,736ピクセル / シャッター速度優先AE「 / F7.1 / 1/500秒 / ISO400 / 295mm
 いよいよパナソニック LUMIX DMC-FZ50の登場である。高倍率ズームを搭載したレンズ一体型デジタルカメラの重量は700gほどで、重い望遠レンズを使った撮影にはない気軽なスナップ感覚がうれしい。フリー走行が始まるとヘアピンのコーナーに次々とF1マシンが姿を見せた。朝から降り続く雨に濡れた路面に水しぶきを巻き上げながら、爆音とともに走り去っていく。

 ヘアピンでスピードが落ちるとはいっても、カメラのファインダーに納めるのはなかなか難しい。その場で撮影済みの画像をチェックしてみる。マシンの頭やお尻が画面からはみだしたものが何枚もある。もちろん、車のスピードにオートフォーカスはついていけない。あらかじめ、狙いを定めたエリアにFOCUS/AE LOCKボタンを押して、ピントを固定しての撮影である。

 まず、確実にF1マシンを写すためシャッタースピードを上げて、1/400秒から1/1,000秒と高速シャッターでの撮影に専念した。それに合わせISO感度も200から400、800へと上げてみた。

 午前中のフリー走行が終わり、ようやくマシンとカメラの相性のようなものがわかりかけてきた。ほんの少しだが、カメラシャッターにはタイムラグがある。そのクセも加味し、そして何よりもマシンの動きの予測を念頭に入れた撮影が大切になってくる。その成果として、ヘアピンで捉えられたのが次の写真たちである。


パナソニック・トヨタのヤルノ・トゥルーリ
3,648×2,736ピクセル / シャッター速度優先AE / F4 / 1/800秒 / ISO200 / 420mm
フリー走行では頻繁にシャッターに捉えられたスクーデリア・トロロッソのマシン
3,648×2,736ピクセル / シャッター速度優先AE / F3.7 / 1/1000秒 / ISO200 / 420mm

金曜の午後。雨がやみ、ドライになった路面で白煙を上げるレッドブルのマシン
3,648×2,736ピクセル / シャッター速度優先AE / F6.3 / 1/1000秒 / ISO200 / 183mm
注目されたM・シューマッハー。画面からマシンが切れるのを承知で最大限アップでズームを試してみた
3,648×2,736ピクセル / シャッター速度優先AE / F5 / 1/1000秒 / ISO200 / 420mm

 2日目は撮影場所をスプーンカーブに移して、流れるようなマシンの姿を広いサーキットの中で捉えてみることにした。大きくU字に曲がったスプーンカーブでは、疾走するマシンの姿、コーナリング、加速などレースのダイジェストが一望できる格好の場所だった。


どうしても横位置のフレームになりがちなレース写真。スプーンのコーナーで縦位置で狙ってみた
3,648×2,736ピクセル / シャッター速度優先AE / F3.6 / 1/800秒 / ISO200 / 267mm
レースのスピード感や躍動感を出すため流し撮りをした
3,648×2,736ピクセル / シャッター速度優先AE / F6.3 / 1/320秒 / ISO100 / 254mm

広々としたスプーンカーブ
3,648×2,736ピクセル / シャッター速度優先AE / F5.6 / 1/1000秒 / ISO200 / 35mm
1年に1度のハレの舞台を写しとめようとするカメラマンたち
3,648×2,736ピクセル / プログラムAE / F5.6 / 1/400秒 / ISO100 / 46mm

 3日目は、いよいよ決勝レース本番。晴れわたった鈴鹿サーキットには朝から大勢の観客が押し寄せ、お祭りモードも最高潮である。この日はグランドスタンドでの観戦がメインだが、レース本番前の会場風景もスナップしてみた。


サーキットの入口付近にはメーカー、スポンサーのブースが出ていた
3,648×2,736ピクセル / プログラムAE / F2.8 / 1/100秒 / ISO100 / 35mm
各ブースではさまざまなイベントでお祭り気分を盛り上げていた
3,648×2,736ピクセル / プログラムAE / F4.5 / 1/250秒 / ISO100 / 88mm

取材する外国のプレス
3,648×2,736ピクセル / プログラムAE / F5.6 / 1/320秒 / ISO100 / 38mm
ピットでの作業をズームで捉えてみた
3,648×2,736ピクセル / プログラムAE / F4 / 1/125秒 / ISO100 / 156mm

EX光学ズームでピットのさらに奥を捉えると、レースを見守る真剣なスタッフたちがいた
3,264×2,448ピクセル / プログラムAE / F4 / 1/160秒 / ISO100 / 469mm
暗号のようなピットサイン
3,648×2,736ピクセル / プログラムAE / F5 / 1/250秒 / ISO100 / 420mm

最もスピードの出るメインスタンド前でマシンを追った
3,648×2,736ピクセル / シャッター速度優先AE「 / F6.3 / 1/1300秒 / ISO400 / 156mm
今回使用したDMC-FZ50


URL
  パナソニック
  http://panasonic.jp/
  製品情報
  http://panasonic.jp/dc/fz50/
  F1日本グランプリ
  http://www.suzukacircuit.jp/f1/



中里 和人
(なかざと かつひと)1956年三重県生まれ。法政大学卒業後、1984年よりフリーランスカメラマン。会場探し、会場作りを自ら手掛け、町工場跡や市場、洞穴などでのユニークな写真展を精力的に開催。写真集「湾岸原野」(六興出版)、「小屋の肖像」(メディアファクトリー)、第15回写真の会賞受賞作「キリコの街」(ワイズ出版)、「逢魔が時」、「長屋迷路」(ピエブックス・文/中野純)、相模原写真新人賞受賞作「路地」(清流出版)、最新刊「夜旅」(河出書房新社・文/中野純)他

2006/11/01 00:39
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