5月号【折原みか + ニコン D3X】4週目
~オフショット編

 「D3X」をRAWで撮影して思ったのは、24.5Mピクセルのデータは大きく、現像処理も重いということだ。機械的な作りやそのほかの性能など、さすがに文句の付けようもないほどの完成度であるが、どんな被写体にもこの解像度が必要とは思えないので、この一点だけは気になった。例えばキヤノンのsRAWなど、本来の解像度より低くRAWで記録できるモードが、数パターンあるとRAWで撮影する幅が広がるように思う。

 発色は「D700」や「D3」が同じ傾向の色(赤が印象的)に対して、D3Xはまた違った感じがする。特に癖の無い素直な色とでもいえばいいだろうか。D2Xのモード3を少し上品にした感じだ。筆者的にはこのD3Xの発色はとても気に入っているだけに、先のRAWデータが重い件が余計に気になってしまう。とはいえ、例えD3XがsRAW相当に対応しても、おいそれと購入できる価格ではないのが悔しいところだ(笑)。

 いずれにしてもこのクラスのデジタル一眼レフカメラとなると、ホールド感、ファインダーの見え方、シャッター音、どれを取っても気持ちいい。最後のカットにみかちゃんがD3X+85mm F1.4を持っているカットがあるが、改めて見ると結構大きい(もちろん重い)。しかし、その大きさや重さなど撮っている最中はコロッと忘れて集中している。フラグシップ機の最大の魅力はこんなところにあるのだと思う。

D3X+Ai AF Nikkor 50mm F1.4 D+SB-900
ISO100 / WB:オート / F5 / 1/250 / RAW (Nikon ViewNXで現像)



 4週目のオフショット中、1枚だけ掲載しているグラビアは、先週お話したように、筆者お気に入りの3週目のストロボを使ったシーンからの一点。このバックショットはなかなかいけてると思うが如何だろうか!?

actress折原みかAVILLA
photographer西川和久
D3X
Ai AF Nikkor 50mm F1.4 D



西川和久
(にしかわ かずひさ) 1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機器としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、dwango.jp(待受)のグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!http://www.iwh12.jp/blog/

2009/5/29/ 00:20