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旅×カメラ:OLYMPUS STYLUS XZ-2(その3)

デジカメ+FlashAirで深まる旅の面白さ
Reported by 川口正志

 かつては旅先で写真を撮っても旅から帰って来てからプリントしたり、一度自宅のPCにデータを取り込んでからブログなどにアップするのが一般的だった。

 しかし今では、無線LAN機能を使ってカメラで撮影し写真をスマートフォンに取り込み、その場でFacebookやTwitterなどのSNSにアップロードすることが可能になった。本体に無線LAN機能を搭載する機種もあれば、Eye-FiカードやFlashAirを使ってスマートフォンへの画像転送を実現する機種もある。

 これまで(その1)(その2)と紹介してきたOLYMPUS STYLUS XZ-2は、その後者にあたる。



 また、オリンパスは純正のスマートフォン用アプリ「OI.Share」をリリースしている。今回はこれらを含めた使い勝手を紹介したい。


無線機能LAN搭載SDHCメモリーカード「FlashAir」に正式対応

 FlashAirはいわずとしれた無線LAN機能搭載のSDHCメモリーカード。XZ-2購入キャンペーンの賞品なので、XZ-2と一緒に入手した人もいると思う。


XZ-2とFlashAir

 FlashAirをXZ-2で使えるようにするには、カードをXZ-2に入れ、再生メニューの一番下にあるスマートフォン接続から接続用設定を選び、ネットワークSSIDとパスワード設定を行なう。


再生メニューの一番下にあるスマートフォン接続を選択。

接続用設定を選択。

パスワード設定画面。正しいパスワードを入力するとスマートフォンとの接続が可能になる。

プライベート接続は自分のスマートフォンとだけ接続するモード。 ワンタイム接続を使えば複数のスマートフォンと接続できる。

 スマートフォン側では、Wi-Fi設定のアクセスポイントとして表示されたFlashAirを選ぶと、パスワードを要求されるので入力する。パスワードを間違わなければ、これでFlashAirとスマートフォンの接続は完了である。


iPhoneのWi-Fi接続画面。カメラ側でFlashAirの接続をオンにすると、iPhoneのWi-Fi「ネットワークに接続」にFlashAirが表示されるのでこれを選択。初回の接続ではパスワードを要求されるのでFlashAirのパスワードを入力する。

 OI.ShareはiPhone用とAndroid用が用意されており、それぞれApp StoreとGoogle playからダウンロードできる。


OI.Shareトップ画面(iOS版、以下同)

 接続後にOI.Shareを立ち上げると、「カメラ」にFlashAir内に記録された写真のサムネイルが表示されるので、スマートフォンに取り込みたい写真を選ぶ。iPhoneでは右上にある矢印マークをタップして「カメラロールに保存」で写真を取り込める。

 FacebookやTwitterに写真をアップロードするには中央の「アートフィルター」を選び、カメラロールの中から写真を選んで右上メニューからどちらかを選んでアップロード。その際に11種類あるアートフィルターの内のいずれかをかけることもできる。


XZ-2とFlashAirを接続したのち、OI.Shareを立ち上げると、FlashAir内に保存されたJPEGがサムネイル一覧で表示される。RAW(ORF)データは表示されない。

サムネイル画像の中から保存したい写真を選んで右上の矢印をタップすると「カメラロールに保存」「キャンセル」という表示が出るので、保存したい場合は「カメラロールに保存」をタップ。

写真をFacebookやTwitterにアップロードするにはアートフィルターをタップし、iPhoneのカメラロールや他のアルバムから使用する写真を選択。ここで11種類のアートフィルターの中からいずれかを選んでアップロードする(アートフィルターをかけない事も可能)。FlashAir内のデータを直接アップロードすることはできない。必ず一度カメラロールに保存してからアップロードする。

アートフィルターはJPEG画像であればOLYMPUSのカメラで撮ったもの以外(iPhone)でも可能。この画面では写真を指でなぞる事で写真の向きも調整できる(90度毎)

Facebookへの投稿画面。位置情報の追加や公開範囲指定のほか、写真の下のアルバム名をタップする事でアップロード先のアルバムも指定できる。

こちらはTwitterへの投稿画面。メーカー名とアートフィルター名のハッシュタグが自動的に本文に入る。位置情報の追加も可能。

OI.Shareの設定画面。「今日の写真を表示」をオンにすると、今日撮影した画像のみが表示される

 XZ-2の再生モードからもスマートフォンへの画像転送が可能だ。XZ-2は再生ボタンの長押しで再生モードになる。このときレンズは格納されたままなので、バッグの中に入れた状態で操作するのに都合が良い。


再生ボタンの長押しで撮影画像が表示されたら、背面のコントロールダイヤルの右押しでこの画面が表示される。プロテクトという項目があるのでこれを選択。

コントロールダイヤルの上と下でオンオフを切り替える。鍵マークはプロテクト、アプリ画面の左上に緑の通信マークが表示されていれば接続がオンになっている状態。

多彩な表情を見せる北九州市

 さて、前置きが長くなってしまったが、実際にXZ-2、iPhone、FlashaAir、OI.Shareの組み合わせで、FacebookとTwitterに写真をアップロードしながら北九州を旅して来た。

 北九州は初めて旅する場所であったが、海あり山あり近代的な町並みと市場、工場地帯、豊かな自然など多様な面を持っていて、もっとゆっくり時間をかけて旅をしたいと思わせる場所だった。

 旅先ではどんどん移動しながら撮影しているので、1枚ずつアップするよりも数枚まとめてiPhone取り込んで、移動中や休憩中の時間を使ってFacebookやTwitterに写真をアップしていたのだが、アップロードするとすぐに友人や知人から反応が返って来るのはやはり楽しいものだ。スマートフォンでは撮れない高画質な写真をアップロードできるのもうれしい。


XZ-2の写真を投稿し続けた筆者Facebookアカウントのタイムライン。旅行中に写真をシェアする楽しみとともに、旅の思い出として残せるのは大きい。

 普段はRAWで撮影するのだが、OI.ShareではRAWデータの表示はできないのでRAW+JPEGで撮影し、1日の撮影が終わるとフォトストレージにデータを保存した。

 JPEGだけであれば8GBの容量でもかなりの数の写真を撮ることができるが、できればもう少し大きな容量のものもあると安心だろう。

  • 作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像をダウンロード後、800×600ピクセル前後の縮小画像を表示します。その後、クリックした箇所をピクセル等倍で表示します。
  • 縦位置で撮影した写真のみ、無劣化での回転処理を施しています。



初日に訪れた小倉南区の広大なカルスト台地。平尾台。XZ-2 / 約6.9MB / 3,968×2,976 / 1/400秒 / F5.6 / 0.0EV / ISO100 / WB:晴天 / 6mm

岩と紅葉のコントラストが美しい。デジタルテレコンを使用。XZ-2 / 約5.9MB / 3,968×2,976 / 1/100秒 / F2.5 / 0.0EV / ISO100 / WB:晴天 / 24mm

北九州も今年は紅葉が遅かった。XZ-2 / 約7.9MB / 2,976×3,968 / 1/50秒 / F2.5 / -0.3EV / ISO100 / WB:晴天 / 17.4mm

平尾台近くにある千仏鍾乳洞は内部に流れている小川の中を進む珍しい鍾乳洞だ。XZ-2 / 約5.5MB / 2,976×3,968 / 1/13秒 / F1.8 / -1.0EV / ISO2500 / WB:晴天 / 6mm

鍾乳洞の近くは銀杏の木が多く、売店では銀杏が売られていた。XZ-2 / 約5.0MB / 3,968×2,976 / 1/25秒 / F2 / 0.0EV / ISO200 / WB:晴天 / 6mm

北九州市で最大の落差を誇る菅生(すがお)の滝。その入り口には沢山の石仏が奉られていた。XZ-2 / 約6.7MB / 3,968×2,976 / 1/40秒 / F1.8 / 0.0EV / ISO800 / WB:晴天 / 6mm

三段の滝からなる菅生の滝。XZ-2に内蔵されたNDフィルターをオンにし、三脚とセルフタイマーを使って低速シャッターで撮影。XZ-2 / 約7.7MB / 2,976×3,968 / 1/1.3秒 / F5 / -1.3EV / ISO100 / WB:晴天 / 6mm

残念ながらもみじの紅葉はまだ。XZ-2 / 約7.3MB / 3,968×2,976 / 1/8秒 / F2.3 / -1.0EV / ISO400 / WB:晴天 / 16.7mm

九州電力新小倉発電所の煙突から吹き上がる煙が幻想的だった。XZ-2 / 約5.2MB / 2,976×3,968 / 20秒 / F5.6 / 0.0EV / ISO200 / WB:オート / 6mm



2日目。北九州ではとにかく猫をよく目にした。写真は小倉城庭園にいた猫で殿様のように堂々としていた。デジタルテレコン使用。XZ-2 / 約5.4MB / 3,968×2,976 / 1/640秒 / F2.8 / 0.0EV / ISO100 / WB:オート / 12mm

町のど真ん中にあり、近代的な建物に囲まれた小倉城。XZ-2 / 約6.1MB / 3,968×2,976 / 1/640秒 / F5.6 / -0.3EV / ISO100 / WB:晴天 / 6mm

城の天守閣から見た小倉中心部。XZ-2 / 約6.6MB / 3,968×2,976 / 1/1,000秒 / F4.5 / -0.3EV / ISO100 / WB:晴天 / 6mm

すぐ脇を流れる神獄川の上にせり出している旦過市場の向こうを近代的なモノレールが横切っていく。XZ-2 / 約6.5MB / 3,968×2,976 / 1/400秒 / F5.6 / -0.7EV / ISO100 / WB:くもり / 21.4mm

米どころである北九州は旨い酒が多い。酒屋では店主がいろいろ説明してくれた。XZ-2 / 約5.6MB / 3,968×2,976 / 1/30秒 / F3.2 / -0.7EV / ISO640 / WB:オート / 6mm

明治時代に建てられた旧松本家住宅。この日は音楽会が催されていたが、せっかくなのでお願いして外観だけ撮影させてもらった。XZ-2 / 約6.7MB / 3,968×2,976 / 1/500秒 / F5.6 / 0.0EV / ISO100 / WB:オート / 6mm

北九州ではFacebookやTwitterに上げるために料理もよく撮影していた。XZ-2はマクロも使いやすく、明るいレンズと手ぶれ補正のおかげで多少暗い店内でも撮影できた。XZ-2 / 約6.1MB / 3,968×2,976 / 1/10秒 / F2.4 / 0.0EV / ISO100 / WB:オート / 18.9mm

洞海湾を渡る若戸渡船。デジタルテレコン使用。XZ-2 / 約5.0MB / 2,976×3,968 / 1/800秒 / F5.6 / -0.3EV / ISO100 / WB:オート / 17.4mm

廃棄物処分場跡地にできた日本最大級の「響灘ビオトープ」。入り口近くの柵の上ではジョウビタキが空を見ていた。デジタルテレコン使用。XZ-2 / 約3.5MB / 3,968×2,976 / 1/125秒 / F7.1 / +1.0EV / ISO100 / WB:オート / 24mm

新日本三大夜景の一つ、皿倉山からの夜景。XZ-2 / 約6.2MB / 2,976×3,968 / 6秒 / F6.3 / -0.7EV / ISO100 / WB:オート / 15.4mm

福岡は焼き鳥も有名で、この日は美味しいと評判の黒崎にある「ほり」さんへ。XZ-2 / 約8.1MB / 3,968×2,976 / 1/160秒 / F2.3 / +0.3EV / ISO1600 / WB:オート / 15.4mm



最終日は雨になってしまったが電車で門司港へ移動。駅舎は改装工事中だが、ホームから見る門司港駅も雰囲気がある。XZ-2 / 約5.6MB / 3,968×2,976 / 1/100秒 / F2.8 / -0.7EV / ISO100 / WB:オート / 6mm

門司港駅駅長室。XZ-2 / 約6.9MB / 3,968×2,976 / 1/60秒 / F2.2 / -0.7EV / ISO200 / WB:オート / 6mm

門司港駅外観。XZ-2 / 約5.8MB / 3,968×2,976 / 1/250秒 / F2.8 / 0.0EV / ISO100 / WB:オート / 15.4mm

関門橋をバックに門司港をゆく船。XZ-2 / 約5.8MB / 3,968×2,976 / 1/500秒 / F2.8 / 0.0EV / ISO100 / WB:オート / 16.7mm

歴史を感じさせるレンガの塀の向こうに建物はなく、駐車場になっていた。ラフモノクローム。XZ-2 / 約7.9MB / 3,968×2,976 / 1/80秒 / F1.8 / 0.0EV / ISO200 / WB:オート / 6mm

雨が強くなってきたので屋根のある九州鉄道記念館に避難。蒸気機関車の独特の艶がいい。XZ-2 / 約6.7MB / 3,968×2,976 / 1/30秒 / F1.9 / -1.0EV / ISO500 / WB:オート / 6.4mm

九州を走った鉄道のヘッドマーク。ポップアート。XZ-2 / 約6.8MB / 2,976×3,968 / 1/60秒 / F1.8 / 0.0EV / ISO200 / WB:オート / 6mm

車両展示場。キハ07 41号から見たクハ481 603号。シーンモード、HDR逆光補正使用。XZ-2 / 約3.8MB / 3,968×2,976 / 1/250秒 / F1.8 / 0.0EV / ISO400 / WB:オート / 6mm

汽笛ドーナツ。XZ-2 / 約5.8MB / 2,976×3,968 / 1/100秒 / F2 / -0.3EV / ISO200 / WB:オート / 9.8mm

門司港レトロにはお洒落なカフェやレストランが多い。XZ-2 / 約7.4MB / 2,976×3,968 / 1/50秒 / F2.5 / 0.0EV / ISO800 / WB:オート / 24mm

懐かしいホーロー看板。XZ-2 / 約6.6MB / 2,976×3,968 / 1/80秒 / F2 / -0.7EV / ISO160 / WB:オート / 6mm

アート村で展示されていた七宝焼きの作品。XZ-2 / 約7.9MB / 3,968×2,976 / 1/60秒 / F2.5 / +0.7EV / ISO400 / WB:オート / 13.4mm

高台から見た門司港レトロと関門橋の夜景。XZ-2 / 約4.9MB / 2,976×3,968 / 1/1.3秒 / F4 / 0.0EV / ISO800 / WB:オート / 8.1mm



 以上はXZ-2で旅の合間に撮影した写真だ。参考までに、OI.Share経由でiPhoneのカメラロールに保存された写真も以下に公開しておく。解像度が2,048×1,536ピクセルにリサイズされている。

北九州空港展望デッキ。最近はどこの空港でもちゃんと撮影用の穴が開けられている。ドラマチックトーン。

平尾台の紅葉。ポップアート。

旦過市場。トイフォト。

響灘風力発電施設の風車。デイドリーム。

小倉駅に停車する特急ソニック。リーニュクレール。

現在改装中の門司港駅。ジェントルセピア。

門司港レトロにはお洒落なショップが多い。ジオラマ。



 旅カメラとしてのXZ-2は十分にコンパクトで多機能なので、旅のシーンにおいて悩むことは少なかった。

 USB充電に対応しているため、普段iPhone用に使っているモバイルバッテリーからも充電でき、少しでも荷物を少なくしたい旅では充電器を持ち歩く煩わしさからも開放してくれた。


USB充電に対応しているのも旅カメラとしてポイント。メーカーの保証外とはなるが、モバイルバッテリーからの充電が可能だった

 コンパクトなボディなのに画質や操作性も良く、豊富なアートフィルターやアートエフェクト機能を使って旅を演出するのも楽しかった。スマートフォンと違い、ボケを活かした写真を投稿できるのも評価できる。XZ-2とFlashAirは、SNSでの写真投稿を重視する人にはおすすめの組み合わせだ。

(協力:オリンパスイメージング株式会社、北九写真部)






(かわぐちまさし)1963年生まれ。CMスタジオ、TV局スチールを経てフリー。国内外問わず、人の生活や暮らしの写真を撮る事をライフワークとしていて、95年から東南アジア、ラオスの写真を撮り続けている。ブログ Facebook Twitter

2012/11/28 00:00