写真で見るリコーGR DIGITAL IV

Reported by 本誌:鈴木誠

 リコーが10月中旬に発売する「GR DIGITAL IV」をお借りできたので、外観写真とメニュー画面を中心に掲載する。実写画像を交えたレビューは後日掲載する予定だ。

 GR DIGITAL IVは、35mm判換算28mm相当の単焦点レンズを搭載する「GR DIGITAL」シリーズの最新モデル。2005年発売の「GR DIGITAL」以来、2年ごとのモデルチェンジを経て「最強のストリートスナップカメラ」を謳う4代目となった。シリーズ初の手ブレ補正機構の搭載をはじめ、ローパスフィルターの薄型化、外部AFセンサーの復活、新液晶モニターの搭載といった進化を特徴とする。店頭予想価格は8万円前後の見込み。

 GR DIGITAL IIIと比較して外観や操作体系に大きな変更はなく、既存ユーザーが安心して使える“正当進化”と呼ぶにふさわしいモデルチェンジとの印象を受けた。バッテリーもGR DIGITAL IIIと同様に「DB-65」、「DB-60」、単4電池×2を利用できる。撮影可能枚数はDB-65使用時で370枚から390枚に20枚増えている。

 いっぽう、ボディの角の部分がシャープな仕上げになっていたり、グリップもホールド性を意識してわずかに形状を変更している。どちらも遠目にはわからない程度の違いだが、前機種のユーザーであれば手にした瞬間に新鮮な感覚を覚えるだろう。そのほかにも細かなリファインが各所に施されている。ちなみに本稿の撮影に用いた個体では、起動・終了のレスポンスと、それに伴う動作音の音量もGR DIGITAL IIIと同様だった。

 なお、世界1万台限定の「GR DIGITAL IVホワイトエディション」(10月中旬発売、店頭予想価格8万5,000円前後の見込み)についても、実機がお借りでき次第フォトレポートをお届けする予定だ。

外観

・GR DIGITAL IV

内蔵ストロボをポップアップしたところ記録メディアとバッテリー室
付属のバッテリーとチャージャー化粧箱。従来と異なり、箱に直接カラー印刷されている

・GR DIGITAL III(右)と比較

角の仕上げと、グリップ部の形状もわずかに異なることがわかる
レンズ先端には手ブレ補正の搭載を示す「VC」の文字がある
背面操作部の比較(下:GR DIGITAL III)(参考)液晶モニターを最大輝度にした状態。右がGR DIGITAL III

画面

・撮影画面

Pモード時ヒストグラムを表示。水準器は2軸になった。写真の水準器は多少前方に傾けた状態を示している
グリッド表示は3種類を継承ADJ.レバーを押してADJメニューを表示したところ。最大5項目を置けるようになった
オートブラケットに画像設定ブラケットなどを追加

・撮影設定メニュー

撮影設定(1/3)撮影設定(2/2)
撮影設定(3/3)
スナップ時フォーカス距離の選択項目オートブラケットの選択項目
画像設定ブラケットの選択画面コントラストブラケットの設定画面
多重露光撮影の設定画面(参考)多重露光撮影を行なっているところ
ISO感度は最大ISO3200まで選択可能になった

・キーカスタム設定メニュー

キーカスタム設定(1/3)キーカスタム設定(2/3)
キーカスタム設定(3/3)
ADJ.メニューに配置できる項目(1/2)ADJ.メニューに配置できる項目(2/2)
Fnボタンペア設定の画面。Fnボタン1/2に割り当てた設定を素早く切り替えられる新機能

・セットアップメニュー

セットアップ(1/4)セットアップ(2/4)
セットアップ(3/4)セットアップ(4/4)
ISO AUTO-HI設定。感度オートの上がり方を選べる感度を上げるタイミングを指定できる。選択範囲は感度がAUTO200から1段刻みでAUTO3200まで。シャッタースピードが同様に1/2秒から1/250秒まで
水準器にアオリ方向が加わったRAW同時記録設定に「RAWのみ」が加わった

・シーンモード

動画の設定メニュー。記録サイズは最大640×480ピクセルでGR DIGITAL IIIと同じ動画記録画面
インターバル合成。カメラ内で比較明合成を行なえるモード

・再生設定メニュー

再生設定(1/1)新機能のカレンダー再生



鈴木 誠

2011/10/4/ 00:00