【新製品レビュー】パナソニックLUMIX DMC-G3

〜ボディを一新したマイクロフォーサーズ中堅機
Reported by 塙真一

 LUMIX DMC-G3は、パナソニックが発売するレンズ交換式ミラーレス機の第三世代目となるモデル。小型軽量のミラーレス機として登場したLUMIX DMC-G1(2008年10月発売)、液晶モニターにタッチパネルを採用したDMC-G2(2010年4月発売)、そして今回、さらなる進化を果たしたDMC-G3(2011年7月発売)という流れだ。

 まずボディサイズだが、約115.2×83.6×46.7mm、重さ約336g(本体のみ)となっている。DMC-G2と持ち比べると、グリップ部が小さくなっていることと、ボディ全体の厚みが相当に薄くなっていることを実感する。幅と高さはそれほど違わないのだが、薄くなったことでかなりコンパクトになった印象を受ける。重さも約10%近く軽量化されているので、DMC-G2からさらに小型軽量化されたモデルといって差し支えないだろう。

 ボディの小型化に伴って、バッテリーも変更された。ボディサイズに合わせるように小型化されているのだが、これにより撮影可能枚数が減少してしまったのは残念。DMC-G2では約360枚(液晶モニター撮影時)だったのに対し、DMC-G3では約270枚(同)となっている。ただし、実際に使用した感触で言えば、1日で350ショット程度の撮影はこなせた。予備バッテリーを用意しておくに越したことはないが、通常の撮影であれば、予備バッテリーがなくてもなんとか乗り切れるということろだろうか。


タッチパネルならではAF機能がさらに強化

 DMC-G2からDMC-G3への進化点でもっとも注目したいのは、タッチパネルによるAF可能範囲がフレーム全体となった点だろう。DMC-G2では画面の上下左右それぞれの外枠から7mm程度の範囲ではタッチAFを行なうことができず、画面隅の被写体にAFでピントを合わせることができなかったが、今回のDMC-G3では隅から隅までをタッチAFが可能となっている。画面の隅っこにピントを合わせたいと思うシーンはそれほど多くはないが、ピント位置に制限がなくなったという意味では、気持ちとフレーミングに余裕が生まれるのだと感じた。ポートレートなどで頭のてっぺんを切るようなダイナミックなフレーミングをとったときなどは、瞳の位置は意外と画面の上部に位置するものだが、こういったシーンでも確実に思ったところにAFできるのがいい。

AF測距点を画面端まで移動できるようになった(画像はスポットAF時)

 また、AFの機能として追加されたのが、「ピンポイントAF」と呼ばれるものだ。これは画面のタッチしたところを約5倍に拡大して、十字マークのところに正確にピント合わせを行なうというもの。被写体が大きく拡大されるため、まさにピンポイントでAFポイントを選ぶことができる。内部の処理的にも拡大してピントをチェックしているため、ピントの精度もアップしているとのことだ。

新機能のピンポイントAFは合焦時にフォーカス位置の周囲を拡大表示する。その後、フォーカス位置を調整できる

 ただし、タッチしてAFポイントを選んだあとに、シャッターボタンを半押しすることでAFが動作するわけだが、この際、ピントが合ってから2秒程度拡大したままとなる。その後、全体表示に戻るのだが、フレーミングを確認しながらシャッターを切りたいと考えると、この2秒の待ちが長く感じる。もちろん、ピントが合った瞬間にシャッターボタンを全押しすれば、すぐさま撮影は可能なのだが、これだと構図は確認できないということになる。

 また、タッチシャッター併用にすれば、タッチで拡大してそのままAF、撮影となるが、これだと拡大時にピント位置の微調整を行なうことができず、指で触ったところがそのままAFポイントとなって撮影されてしまう。正確なピント合わせが可能という意味では実に有意義な機能なのだが、その動作についてはもう少し改良して欲しいと感じる。


「フィルムモード」は「フォトスタイル」に

 撮影機能に関してもDMC-G2からブラッシュアップされている点が多々見られる。まずは、「フィルムモード」として存在していた仕上がり設定が、「フォトスタイル」へと変更された。

 設定項目はスタンダード、ビビッド、ナチュラル、モノクローム、風景、人物の6種類で、さらに1種類の設定だけカスタムとして登録しておくことができる。各種項目はコントラスト、シャープネス、彩度、ノイズリダクションの微調整ができるようになっている。

 DMC-G2のフィルムモードでは、モノクロに関しても「スタンダードB&W」、「ダイナミックB&W」、「スムーズB&W」という項目が用意されていたが、DMC-G3ではモノクロームモード1種類となっている。そのかわりに、モノクロームモード内の彩度を変更すると、アンバー系からブルー系の色調を選ぶことができる。単なる白黒写真ではないモノクロが撮れるようになったのが楽しい。

「フィルムモード」は「フォトスタイル」に変更されたフォトスタイル「モノクロ」の設定画面。色調に関する調整も可能

 カメラ任せのフルオート機能である「iA」モードもまた進化している。DMC-G2のiAモードは露出補正以外の調整はできず、あとは完全にフルオートとなっていたが、DMC-G3では露出に加え、色味とタッチぼかしコントロールが搭載された。

 また、DMC-G2までは「マイカラーモード」となっていたモードが「クリエイティブコントロール」へと変更された。クリエイティブコントロールの種類は、ポップ、レトロ、ハイキー、セピア、ハイダイナミックの5種類。同時に発表された「LUMIX DMC-GF3」はジオラマモードを加えた6種類なのだが、なぜかDMC-G3にはジオラマモードは搭載されていない。

 クリエイティブコントロールは、色調の調整などはできないが、露出補正とタッチぼかしコントロールは使える。つまり、露出と被写界深度調整だけは撮影者がコントロールできるようになっているというわけだ。

 クリエイティブコントロールは、色味やコントラストを調整することで独特の仕上がりにする、いわゆるアートフィルター系のツール。だが、オリンパスの「アートフィルター」やソニーの「ピクチャーエフェクト」に比べると、その効果はおとなしく、手軽なアート風写真を期待しているとちょっと物足りなく感じる。どうせ、カメラメーカーお仕着せのアートモードなのだから、もっとダイナミックな仕上がりでもいいのではという気がする。

引き続き超解像技術を搭載上異機種DMC-GH2と同様、iDレンジコントロールを利用できる

LUMIX Gシリーズ随一の高い解像力

 一方、P、A、S、Mなどの通常の撮影モードでの画像の仕上がりだが、センサーが新開発の1,600万画素Live MOSセンサーとなったおかげで、とにかく解像力はLUMIX Gシリーズの中では圧倒的に高い。解像力の高いカメラというのは、レンズ性能が画質に現れてしまうものだが、DMC-G3ではレンズによって画質に差が出てしまうというところまで来たという感じる。その点で言えば、最新のレンズとしてリリースされた「LLEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH.」の解像力は素晴らしい。ここでは詳しくは述べないが、DMC-G3の高画質を本当に満喫したければ、このレンズが一番よいだろう。

 高感度に関しては、さすがにAPS-Cサイズのセンサーを持つカメラにはまだ及ばないが、光が十分にある環境での低感度撮影では、APS-C機と同等か、状況によってはそれを上回るほどの解像力を見せてくれる。ピントの正確さと相まって、ポートレートでもキッチリとした解像力を味わうことができる。ISO1600までは普通にスナップで実用できるノイズレベルといってよいだろう。私のDMC-G2使用時の実感値はISO800までが実用レベルと考えていたので、感度的には1段分程度向上したといえる。ただし、ISO3200ではシャドー部のノイズが目立ち出すし、ISO6400では色が転ぶところも見られる。ノイズには目をつむったとしてもISO3200が実用の限界というところではないだろうか。

最高ISO6400での撮影に対応。画面はタッチQ.MENUから感度を変更しているところ

 オートホワイトバランスやAEの精度もDMC-G2に比べ向上している。DMC-G2でも特に大きな不満はなかったが、逆光時などは少し露出がばらつくと感じることがあった。DMC-G3では逆光時の露出もだいぶ見た目に近い仕上がりが得られるようになり、露出補正の機会も減ったように思えた。

 DMC-G2からの進化点ばかりを書いてきたが、スペックダウンした点もある。まず目に見える部分としてはアイセンサーが装備されなくなった点だ。アイセンサーがあれば、ファインダーを覗けばLVF(EVF)に、ファインダーから顔を離せば液晶モニターに映像を自動的に表示することができる。

 DMC-G3ではアイセンサーがないため、LVFと液晶モニターとの切り替えは、ファインダー左にあるLVF/LCDボタンを押して手動で切り替えることとなる。ただし、慣れてしまえばファインダーを覗く際に、ほぼ無意識に替えボタンを押せるようになる。私は、運用で十分にカバーできる範囲だと感じる。

EVFと液晶モニターの切り換えボタン。アイセンサーは非搭載になった

 そしてもう1つDMC-G2からの変更点で気になるのが、モードダイヤルから「動画Pモード」がなくなってしまったこと。動画Pモードでは動画撮影中の露出補正が可能だったのだが、DMC-G3では動画撮影途中の露出変更ができなくなってしまった。DMC-G2でも露出補正を行なうためのダイヤル操作音が録音されてしまうため、あまり快適とはいえなかったが、露出調整ができないよりはいい。LUMIX Gシリーズの動画モデルといえば、「LUMIX DMC-GH2」が存在するため、動画に関しては今ひとつ力が入っていないということなのかもしれない。

 動画といえば、DMC-G3はAVCHD形式による1,920×1,080ピクセルのフルHD動画と、Motion JPEG形式による1,280×720ピクセルのHD動画が撮れるようになっている。どちらの記録形式でも、動画撮影中にシャッターボタンを押すことで、Sサイズ(2,272×1,704ピクセル)の静止画撮影を行なうことができる。静止画撮影時も音と映像が途切れることはなく、シャッター音が録音されることもない。動画を撮影しながら、静止画も撮っておきたいという場合に重宝するだろう。

フリーアングル式モニターもDMC-G2から受け継いだ特徴。3:2の3型約46万ドットの液晶モニターを備える
バッテリーはDMC-G2と異なり、DMC-GF2と共通の「DMW-BLD10」。記録メディアはSDXCメモリーカードに対応
側面の端子類。上からリモート端子、HDMI端子、AV/USB端子内蔵ストロボをポップアップしたところ

まとめ

 マクロフォーサーズマウントを採用する第三世代モデルとなるDMC-G3だが、操作性に関してはなかなかよく考えられており、画質にも不満はない。細かい点では若干の改善をして欲しいと感じるポイントもあるが、LUMIX Gシリーズの1つの完成形といってもいいほどの仕上りだ。他社のデジタル一眼レフカメラユーザーにもサブカメラとしてオススメしたいできである。

 DMC-G3を使ってみて感じるのは、パナソニックがとても真面目に写真というものを考えているのだということ。どちらかといえば、他社のカメラが高画質、高解像力よりも、アートフィルターのようなお楽しみ機能に重きを置くことでユーザーの心を掴もうとしている中、DMC-G3はひたすら高画質、高解像力、忠実な発色を目指しているように思える。クリエイティブコントロールが物足りないのも、このあたりの真面目さが足を引っ張ってしまっているのかもしれない。だが、このカメラはこれでいいのだという気がする。


実写サンプル

  • 作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像をダウンロード後、800×600ピクセル前後の縮小画像を表示します。その後、クリックした箇所をピクセル等倍で表示します。
  • 縦位置の画像は、非破壊で回転させています。

・画角

 レンズキットとして同梱されるLUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.。ワイド端、テレ端ともにキットレンズとしては十分な解像力がある。周辺の光量落ちもほとんどなく、中央部だけでなく、周辺の解像力も高い。

広角端 / DMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約5.7MB / 4,592×3,448 / 1/640秒 / F9 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 14mm望遠端 / DMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約5.8MB / 4,592×3,448 / 1/500秒 / F10 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 42mm

・フォトスタイル

 彩度やコントラストなどのパラメーターがプリセットとして用意されている。それぞれのパラメーターはコントラスト、シャープネス、彩度、ノイズリダクションの調整が可能。また、好みの設定をカスタムとして保存しておくこともできる。

フォトスタイル:スタンダード / DMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約8.2MB / 4,592×3,448 / 1/30秒 / F4.6 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 25mmフォトスタイル:ビビッド / DMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約8.3MB / 4,592×3,448 / 1/30秒 / F4.6 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 25mm
フォトスタイル:ナチュラル / DMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約8.9MB / 4,592×3,448 / 1/30秒 / F4.6 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 25mmフォトスタイル:モノクローム / DMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約7.9MB / 4,592×3,448 / 1/30秒 / F4.6 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 25mm
フォトスタイル:風景 / DMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約8.2MB / 4,592×3,448 / 1/30秒 / F4.6 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 25mmフォトスタイル:人物 / DMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約8.2MB / 4,592×3,448 / 1/30秒 / F4.6 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 25mm

・クリエイティブコントロール

 ポップ、レトロ、ハイキー、セピア、ハイダイナミックの5種類。露出補正くらいしか行なえないが、それなりにそれぞれ違った仕上がりが楽しめる。また、クリエイティブコントロールモードに設定した状態で、動画撮影を開始すれば、動画でも同様の効果が得られる。

プログラム / DMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約8.4MB / 4,592×3,448 / 1/125秒 / F5.6 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 14mmクリエイティブコントロール:ポップ / DMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約8.2MB / 4,592×3,448 / 1/125秒 / F3.5 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 14mm
クリエイティブコントロール:レトロ / DMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約7.6MB / 4,592×3,448 / 1/125秒 / F4 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 14mmクリエイティブコントロール:ハイキー / DMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約8.8MB / 4,592×3,448 / 1/60秒 / F3.5 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 14mm
クリエイティブコントロール:セピア / DMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約7MB / 4,592×3,448 / 1/160秒 / F4 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 14mmクリエイティブコントロール:ハイダイナミック / DMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約8.1MB / 4,592×3,448 / 1/200秒 / F5.6 / 0EV / ISO640 / WB:オート / 14mm

・iA+設定変更

 iAボタンを押すことで、モードダイヤルがどの位置にあっても、iA(iA+)モードへと移行する。iA+モードでは、露出の調整、色味(赤〜青)、ぼかしコントロールの3種類の調整が可能。

露出の調整色味
ぼかしコントロール

 ただし標準ズームレンズ「LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.」で、ぼかしコントロールを調整してもあまり大きな効果は期待できない。ボケをコントロールしたければ、「LUMIX G VARIO 45-200mm F4-5.6 MEGA O.I.S.」のような望遠ズームや「LLEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH.」のような単焦点レンズを使うのがよいだろう。

変更なし / DMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約8.9MB / 4,592×3,448 / 1/500秒 / F7 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 15mm
色味:赤め / DMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約8.8MB / 4,592×3,448 / 1/500秒 / F7 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 15mm色味:青め / DMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約9MB / 4,592×3,448 / 1/500秒 / F7 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 15mm
露出:明るめ / DMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約8.4MB / 4,592×3,448 / 1/400秒 / F6.3 / +0.7EV / ISO160 / WB:オート / 15mm露出:暗め / DMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約8.5MB / 4,592×3,448 / 1/640秒 / F8 / -0.7EV / ISO160 / WB:オート / 15mm
ぼかしコントロール:ぼかさない / DMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約8.9MB / 4,592×3,448 / 1/250秒 / F11 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 15mmぼかしコントロール:ぼかす / DMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約8.9MB / 4,592×3,448 / 1/2000秒 / F3.6 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 15mm

・iDレンジコントロール

 iDレンジコントロールはOFF、弱、中、強の4種類から選ぶことができる。ハイライトの白トビを抑えるというよりは、シャドーのつぶれを軽減するという処理を行なうようだ。

iDレンジコントロール:オフ / DMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約6.9MB / 4,592×3,448 / 1/80秒 / F5.6 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 14mmiDレンジコントロール:弱 / DMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約7.6MB / 4,592×3,448 / 1/80秒 / F5.6 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 14mm
iDレンジコントロール:中 / DMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約7.9MB / 4,592×3,448 / 1/80秒 / F5.6 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 14mmiDレンジコントロール:強 / DMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約7.8MB / 4,592×3,448 / 1/80秒 / F5.6 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 14mm

・I.R超解像

 OFF、弱、中、強、拡張の4種類から選ぶことができる。被写体エッジ部の輪郭のみを強調し、グラデーションは滑らかなままに仕上げるというもの。確かにエッジ部はシャープになっているが、設定を変えたときの変化量は少なく、違いが分かりにくい。

I.R超解像:オフ / DMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約8.8MB / 4,592×3,448 / 1/160秒 / F6.3 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 42mmI.R超解像:弱 / DMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約8.3MB / 4,592×3,448 / 1/160秒 / F6.3 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 42mm
I.R超解像:中 / DMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約8.6MB / 4,592×3,448 / 1/160秒 / F6.3 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 42mmI.R超解像:強 / DMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約8.6MB / 4,592×3,448 / 1/160秒 / F6.3 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 42mm
I.R超解像:拡張 / DMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約8.6MB / 4,592×3,448 / 1/160秒 / F6.3 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 42mm

・ハイダイナミック
撮影モード:プログラム(-0.3EV) / DMC-G3 / LUMIX G VARIO 7-14mm F4 ASPH. / 約5.1MB / 4,592×3,448 / 1/640秒 / F9 / -0.3EV / ISO160 / WB:オート / 7mm撮影モード:プログラム(+1.3EV) / DMC-G3 / LUMIX G VARIO 7-14mm F4 ASPH. / 約5.5MB / 4,592×3,448 / 1/320秒 / F7 / +1.3EV / ISO160 / WB:オート / 7mm
撮影モード:ハイダイナミック / DMC-G3 / LUMIX G VARIO 7-14mm F4 ASPH. / 約4.5MB / 4,592×3,448 / 1/640秒 / F10 / 0EV / ISO640 / WB:オート / 7mm

・感度

 通常の室内程度の明るさでの撮影と、夜景の撮影の両方をおこなってみた。どちらの場合も、ISO1600まではシャドー部のノイズもあまり気にならないが、ISO3200ではノイズ量もかなり増える。そして、ISO6400でも色味にも変化が現れている。

ISO160 / DMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約7.5MB / 4,592×3,448 / 3秒 / F5.6 / 0EV / WB:オート / 14mmISO200 / DMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約7.3MB / 4,592×3,448 / 2.5秒 / F5.6 / 0EV / WB:オート / 14mm
ISO400 / DMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約5MB / 4,592×3,448 / 1.3秒 / F5.6 / 0EV / WB:オート / 14mmISO800 / DMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約4.5MB / 4,592×3,448 / 1/1.6秒 / F5.6 / 0EV / WB:オート / 14mm
ISO1600 / DMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約4.8MB / 4,592×3,448 / 1/3秒 / F5.6 / 0EV / WB:オート / 14mmISO3200 / DMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約6.7MB / 4,592×3,448 / 1/6秒 / F5.6 / 0EV / WB:オート / 14mm
ISO6400 / DMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約6.8MB / 4,592×3,448 / 1/10秒 / F5.6 / 0EV WB:オート / 14mm

・連写

 電子シャッターを利用したSH連写モードでは約20コマ/秒の高速連写が可能。画像は2,272×1,704ピクセルのSサイズとして記録される。

連写撮影の設定画面

※共通設定:DMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約2.7MB / 2,272×1,704 / 1/80秒 / F5.6 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 36mm


・LEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH.とLUMIX G 20mm F1.7 ASPH.
DMC-G3 / LEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH. / 約5.8MB / 4,592×3,448 / 1/500秒 / F1.4 / 0EV / ISO160 / WB:日陰 / 25mmDMC-G3 / LUMIX G 20mm F1.7 ASPH. / 約6MB / 4,592×3,448 / 1/160秒 / F2.5 / 0EV / ISO160 / WB:日陰 / 20mm

・作例
DMC-G3 / LUMIX G VARIO 45-200mm F4-5.6 MEGA O.I.S. / 約5.7MB / 4,592×3,448 / 1/250秒 / F5.6 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 200mmDMC-G3 / LUMIX G VARIO 7-14mm F4 ASPH. / 約6.8MB / 4,592×3,448 / 1/500秒 / F9 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 7mm
DMC-G3 / LUMIX G VARIO 45-200mm F4-5.6 MEGA O.I.S. / 約5.9MB / 4,592×3,448 / 1/500秒 / F5.6 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 200mmDMC-G3 / LEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH. / 約6.4MB / 4,592×3,448 / 1/3200秒 / F1.4 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 25mm
DMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約6.3MB / 4,592×3,448 / 1/60秒 / F3.5 / 0EV / ISO800 / WB:オート / 14mmDMC-G3 / LEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH. / 約4.5MB / 4,592×3,448 / 1/640秒 / F1.4 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 25mm
DMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約5.8MB / 3,448×4,592 / 1/400秒 / F6.3 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 14mmDMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約7MB / 4,592×3,448 / 1/400秒 / F8 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 14mm
DMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約7.3MB / 3,448×4,592 / 1/640秒 / F9 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 14mmDMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約8.3MB / 4,592×3,448 / 1/60秒 / F3.5 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 14mm
DMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約4.4MB / 4,592×3,448 / 1/800秒 / F10 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 14mmDMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約4.7MB / 4,592×3,448 / 1/500秒 / F8 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 14mm
DMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約6.3MB / 4,592×3,448 / 1/15秒 / F3.5 / 0EV / ISO800 / WB:オート / 14mmDMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約7.3MB / 4,592×3,448 / 1/60秒 / F3.5 / 0EV / ISO400 / WB:オート / 14mm
DMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約4.3MB / 3,448×4,592 / 1/60秒 / F3.5 / 0EV / ISO320 / WB:オート / 14mmDMC-G3 / LEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH. / 約8.3MB / 4,592×3,448 / 1/1600秒 / F4.5 / 0EV / ISO160 / WB:ホワイトセット2 / 25mm
DMC-G3 / LUMIX G 20mm F1.7 ASPH. / 約4.8MB / 4,592×3,448 / 1/1000秒 / F2.5 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 20mmDMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約5.8MB / 4,592×3,448 / 1/200秒 / F5 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 14mm
DMC-G3 / LUMIX G 20mm F1.7 ASPH. / 約6.7MB / 4,592×3,448 / 1/320秒 / F1.7 / 0EV / ISO160 / WB:日陰 / 20mmDMC-G3 / LUMIX G 20mm F1.7 ASPH. / 約4.6MB / 4,592×3,448 / 1/100秒 / F1.7 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 20mm
DMC-G3 / LUMIX G 20mm F1.7 ASPH. / 約4.8MB / 4,592×3,448 / 1/1600秒 / F2.5 / 0EV / ISO160 / WB:日陰 / 20mmDMC-G3 / LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約8.2MB / 4,592×3,448 / 40秒 / F11 / +0.7EV / ISO160 / WB:白熱灯 / 14mm

・動画

 動画撮影機能はAVCHD形式のフルHD動画と、Motion JPEG形式のHD動画が撮影可能。動画撮影中に液晶モニターをタッチすることで、自由にピント位置を調整することができる。ただし、DMC-GH2のようにスロー動画やクイック動画、シャッタースピードの調整などはできない。

AVCHD / 87.8MB / 1,920×1,080 / 60i(センサー出力30コマ/秒) / 17Mbps
Motion JPEG / 86.6MB / 1,280×720 / 30コマ/秒


塙真一
(はなわ しんいち)東京都出身。人物をメインの被写体とするフリーランスのフォトグラファー。カメラ誌に写真や記事を寄稿するほか、週刊誌などのグラビア撮影などを行なう。また、海外での肖像写真、街風景スナップにも精を出す。デジタルカメラを使って撮影した写真での写真展も多数開催。日本写真家協会(JPS)会員。

2011/8/4 14:14