ミラーレスで新品&お手軽MFレンズに挑戦!

中一光学 CREATOR 85mm F2.0 編

この値段でこのボケ!2万円台の大口径中望遠レンズ

ミラーレスカメラと相性が良いと言われているMF(マニュアルフォーカス)レンズ。特にソニーα7 IIは(そして8月7日発売のα7R IIも!)5軸手ブレ補正機構が内蔵されているため、それまでのα7シリーズより、MFレンズでの撮影が気軽に楽しめるカメラとして注目を浴びました。

MFレンズといえば、中古カメラ店に並ぶオールドレンズが思い浮かぶでしょう。見た目もクラシカルでかっこいいのですが、中古品ということで、とっつきにくく感じる読者も多いのではないでしょうか。

実はMFレンズには、新品で購入できる現行製品があります。しかも、比較的安く購入できるレンズも。

このプチ連載ではそうした手軽なMFレンズを4本選び、α7 IIに組み合わせて遊んでみました。

ミラーレスで新品&お手軽MFレンズに挑戦!

今回のお題は……

CREATOR 85mm F2.0
  • メーカー:中一光学
  • マウント:キヤノンEF、ニコンF、ソニーA、ペンタックスK
  • 焦点距離:85mm
  • 絞り羽根枚数:10枚
  • 最短撮影距離:0.85m
  • フィルター径:55mm
  • 最大径×全長:68×85mm
  • 重量:370g
  • 希望小売価格:2万1,800円(税込)

MF中望遠レンズ「CREATOR 85mm F2.0」フルサイズ対応。キヤノンEF/ソニーA/ニコンFマウント用

撮影前の印象は……

  • この価格で本当にF2のボケが楽しめるのかな?
  • マウントアダプターを付けると全長が長くなってしまうので、持ち歩きづらくないかな?

CREATOR 85mm F2.0はブラックとシルバーの2色展開です。

ブラックは黄色の距離表記が、シルバーは赤の距離表記がワンポイントとなっています。

撮ってみました

明るい中望遠レンズということで、いずれも絞り開放で撮影した作例になります。

α7 II / CREATOR 85mm F2.0 / F2 / 1/80秒 / 0EV / ISO200 / 85mm / クリエイティブスタイル:ニュートラル(コントラスト+1、彩度+3、シャープ+1)
α7 II / CREATOR 85mm F2.0 / F2 / 1/80秒 / 0EV / ISO200 / 85mm / クリエイティブスタイル:ニュートラル(コントラスト+1、彩度+3、シャープ+1)
α7 II / CREATOR 85mm F2.0 / F2 / 1/80秒 / 0EV / ISO80 / 85mm / クリエイティブスタイル:ニュートラル(コントラスト+1、彩度+3、シャープ+1)
α7 II / CREATOR 85mm F2.0 / F2 / 1/80秒 / 0EV / ISO400 / 85mm / クリエイティブスタイル(クリア、コントラスト+3、彩度+3、シャープ+3)
α7 II / CREATOR 85mm F2.0 / F2 / 1/80秒 / 0EV / ISO250 / 85mm / クリエイティブスタイル(クリア、コントラスト+3、彩度+3、シャープ+3)
α7 II / CREATOR 85mm F2.0 / F2 / 1/80秒 / 0EV / ISO100 / 85mm / クリエイティブスタイル(クリア、コントラスト+3、彩度+3、シャープ+3)
α7 II / CREATOR 85mm F2.0 / F2 / 1/100秒 / 0EV / ISO400 / 85mm / クリエイティブスタイル(クリア、コントラスト+3、彩度+3、シャープ+3)
α7 II / CREATOR 85mm F2.0 / F2 / 1/80秒 / 0EV / ISO640 / 85mm / クリエイティブスタイル(クリア、コントラスト+3、彩度+3、シャープ+3)
α7 II / CREATOR 85mm F2.0 / F2 / 1/200秒 / 0EV / ISO50 / 85mm / クリエイティブスタイル(クリア、コントラスト+3、彩度+3、シャープ+3)
α7 II / CREATOR 85mm F2.0 / F2 / 1/100秒 / 0EV / ISO50 / 85mm / クリエイティブスタイル(クリア、コントラスト+3、彩度+3、シャープ+3)

開放F値F2の大口径レンズなので、さすがにボケが大きいです。それでいて合焦部分は非常にシャープ。2万円強というこの価格なら、大口径中望遠レンズの入門レンズとしてもぴったりなのではないでしょうか(MFで問題なければ)。一方で画面周辺には若干の光量落ちと歪曲収差が見られます。

マウントアダプターと組み合わせると、確かに全長が長く感じます。ただし私の場合、レンズの長さはちょうど手のひらの幅と同じサイズ。直径もちょうど手に収まるため、絞りリングやピントリングをまわすときの操作はしやすかったです。

おまけ:α7 IIでMFレンズを使うときのプチテクニック(ピント拡大)

MFレンズでピントを合わせる時に便利なのが、ピント拡大機能です。好きな場所を拡大表示してピントを合わせることができます。EVF、背面液晶モニターの両方で使用できます。

拡大倍率と拡大位置を変更可能です。

シャッターボタンを半押しすると拡大表示が解除されます。また、ごみ箱(削除)ボタンを押すと、拡大位置が中央に戻ります。

私の場合、MFレンズで撮影するときに必ず使う機能なので、自分が使いやすい場所のボタンに割り当てています。

MENUから、「カスタムキー設定」を選択。

好きなボタンに割り当てます。私はC2ボタン(ボディ上面右手側のボタン)に割り当てています。

また、拡大表示時間はMENUから「ピント拡大時間」で設定できます。

ピント拡大時間は、焦らずじっくりピント合わせができるので「無制限」がおすすめです!

次回は、レンズベビー Velvet 56を紹介します!