【 2016/05/27 】
【 2016/05/26 】
【 2016/05/25 】
【 2016/05/24 】
【 2016/05/23 】

OLYMPUS OM-D E-M5【第1回】

〜北海道でいきなり実戦投入

Reported by 礒村浩一


 オリンパスからノンレフレックス(ミラーレス)機の新製品となる「OM-D E-M5」が発表されたのは2月8日のことである。その翌日から開催されたCP+2012のオリンパスブースでは実機が初お披露目となったのだが、そのコンパクトかつクラシカルな姿が多くのカメラファンを惹き付け、発表から間もないにも関わらず一時はハンズオンの順番待ちが数時間となるなど異常とも言える熱気に包まれるほどであった。

 かくいう私も、CP+初日には真っ先にオリンパスブースに駆け込んだ一人である。かねてから高品位なEVF内蔵機の出現を望んでいたうえに、かつてのオリンパスのフィルム一眼レフ機OMシリーズが復活か! との期待感によるものだ。

 ハンズオンコーナーで実機を手にした際の印象はまさしくかつてのOMシリーズのもの。学生時代より父から譲り受けたOM-1で写真を覚えた私としてはこのOM-D E-M5は慣れ親しんだ感触に近いものであった。すぐさま販売店に予約購入を申し込んだのはいうまでもない。

 発表から待つこと約1カ月半、待ちに待ったE-M5がようやく私の手元に届いた。このときは私は北海道にて撮影を行なっていたのだが、あらかじめ販売店に北海道の滞在先に送付していただけるようお願いしていたのだ。滞在先のホテルに届いた段ボール箱はカメラ1台が入っているにしては大きなものだったが、なかに入っていた化粧箱は14×26.5×13cm程度の小さな箱だった。段ボール箱が大きいのは商品を保護するために緩衝材をいっぱいに詰め込んでいたためだ。こういう点が販売店の安心感に繋がる。

 さっそく化粧箱からE-M5と付属品を取り出す。今回購入したのは「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ」が付属したレンズキット。付属するレンズは35mm判換算で24-100mm相当となるズームレンズで、オリンパスのマイクロフォーサーズ規格レンズとしては初の電動ズームレンズである。また防塵防滴にも対応しているレンズだ。

E-M5レンズキットに同梱されているもの。E-M5ボディ、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ、リチウムイオン充電池BLM-5、リチウムイオン電池充電器BCN-1、外付けストロボ「FL-LM2」&ケース、ストラップ、AVビデオケーブル、USBケーブル、取扱説明書、保証書、アプリケーションCD

 E-M5ボディにM.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZを装着してリチウムイオン充電池BLM-5を入れて電源を入れる。まず初めに行なうのは現在日時の設定だ。これはどのカメラでも共通な作業だとは思うが、最近の家電製品では初回起動時でも日時設定が成されているものもあるので、そろそろカメラでも日時設定くらいはあらかじめ行っておいてもらえないものだろうかと思う。

充電池BLM-5と充電器BCN-1。BLM-5はいまのところE-M5専用品。BLS-1、BLS-5とは互換がないので、PENシリーズとは共用不可。 BLM-5をE-M5の電池室に入れる。充電池はラベル面をカメラ前面側にして入れる。ちなみに表裏が逆では充電池を差し込むことができない。PENでは慌てて電池交換しようとするとよく表裏を間違えてしまっていたので改良と言ってよいだろう。
記録媒体はSDXC/SDHC/SDメモリーカード。スロットには端子面を背面側にして挿入。Eye-Fiカードにも対応 USB端子、AV入力端子はボディ左手側側面にある。背面モニターが閉じた状態ではキャップの爪に指が届かないので、背面モニターを開いてからキャップを開ける必要がある
背面モニターはタッチパネル式の3型有機ELパネル。上下方向に稼働するのでローアングルやハイアングル撮影に便利。ピントを合わせたい箇所をタッチすればAFが駆動してピントが合う。タッチでシャッターを切ることも可能。画像再生時ににはコマ間の移動や拡大表示ができる。ただしスマートフォンのようなピンチ操作はできない。 同梱のストロボFL-LM2を装着。ガイドナンバーは10(ISO200・m)とE-P3の内蔵ストロボと同等。ワイヤレスストロボコントロールのコマンダーしても使用可能。外付けにしたことでカメラの大きさを抑えたのは、個人的にはよい判断だと思う。
フォーサーズ機E-5と並べてみた。フラッグシップ機だけに大柄なE-5との比較ということもあるが、やはりE-M5のコンパクトさが際立つ。昔のカメラはこのくらい小さかったんだよなぁ。

 一通り初期設定を済ませて屋外へ。北海道は春近いとはいえまだまだ雪深く日中でも気温は氷点下。今年はとくに降雪も多く、私の滞在中ほとんど毎日雪が降っていた。まずは滞在していたホテルの周囲でテストショット。ついさっき箱から出したばかりだがいきなり雪の舞う中での撮影となった。

 実は私がE-M5を購入するにあたり重要視した点のひとつに防塵防滴への対応がある。北海道をはじめ自然のフィールドで撮影する機会の多い私にとって天候に左右されないカメラは強い味方となる。オリンパスのEシステムではE-1、E-3、E-5と歴代の防塵防滴機を使用しているのもそういった理由からだ。このE-M5でも防塵防滴対応のレンズとの組み合わせで全天候での撮影が可能となるのは非常に心強い。

雪の中に置いてもへっちゃら。もちろんオススメはしませんが。

 E-M5の特徴として高品位なEVFは外せない。私はPENシリーズも歴代のモデルを使用してきているが、やはり背面モニターだけでの撮影よりはEVFを使用しての撮影のほうがしっくりとくる。とくにここ数年は老眼も始まり(!)、背面モニターでの細かいピント合わせに苦労するようになってしまった。結局、PENでも外付けEVFを装着することが多くなり、せっかくのPENスタイルがスポイルされてしまうのだ。

 ならば最初からEVFを内蔵してあるものの方がよいのでは? と思っていた矢先のE-M5の登場。こういった面からも年配層の支持を得る可能性があるのではないだろうか。

E-M5のEVF画面。精細感も高く画像の遅れもほとんどない。表示スタイルは全面表示が1種類、下部に情報表示を行なう2種類(黒または青)。私の好みは下部に情報表示(青)。かつてのOM-3&4の表示に似させたもの(笑)

 E-M5が手元に届いてから約1週間。現在はとりあえずいくつかのメニューカスタマイズを試しながらのエイジングといったところだ。今後は実際にさまざまな条件下で撮影を行ないながら、E-M5の実力と楽しみ方をこの長期リアルタイムレポートにてレポートしていきたい。可能性の高い機体だけにいろいろなことを試してみたいと思っている。よろしければ読者のみなさんにもお付き合いいただきたい。

E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ10.2MB / 3,456×4,608 / 1/200秒 / F8 / +1.0EV / ISO200 / WB:晴天 / 50mm E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ9.6MB / 3,456×4,608 / 1/25秒 / F5.6 / +0.3EV / ISO3200 / WB:オート / 34mm
E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ11.1MB / 3,456×4,608 / 1/500秒 / F8 / +1.0EV / ISO200 / WB:オート / 30mm E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ6.2MB / 4,608×3,456 / 1/1,250秒 / F8 / +0.7EV / ISO200 / WB:オート / 12mm
E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ6.9MB / 4,608×3,456 / 1/1,000秒 / F8 / +0.3EV / ISO200 / WB:オート / 50mm E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ8.0MB / 3,456×4,608 / 1/1,250秒 / F8 / +1.0EV / ISO200 / WB:オート / 28mm
E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ6.1MB / 3,456×4,608 / 1/2,000秒 / F5.6 / +0.7EV / ISO200 / WB:オート / 12mm E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ9.7MB / 3,456×4,608 / 1/320秒 / F5.8 / +0.3EV / ISO200 / WB:オート / 38mm
E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ9.3MB / 3,456×4,608 / 1/4,000秒 / F3.5 / 0.0EV / ISO200 / WB:オート / 12mm

撮影協力:かなやま湖ログホテルラーチ





礒村浩一
(いそむらこういち)1967年福岡県生まれ。東京写真専門学校卒。広告プロダクションを経たのちに独立。人物から商品、建築、舞台など幅広く撮影。近年は自然と人の営みをテーマに作品展/セミナー/ワークショップを各地にて開催。Webサイトはisopy.jp Twitter ID:k_isopy

2012/4/9 00:14