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ソニーNEX-5【第1回】

とにかく小さい! 無性に欲しくなる物欲刺激カメラ

Reported by 小山安博


筆者が購入したのはブラックカラーのダブルレンズキットだ

 どうしても小さい物が好きな筆者の心をわしづかみにするカメラが、またも登場した。ソニーのミラーレスカメラ「NEX-5」だ。とにかく小さい。両手ですっぽりと包み込めるほどのボディに、たくさんの機能が凝縮されたカメラだ。

 基本的に筆者は、デジタル製品は小さいものに惹かれる傾向がある。仕事柄、デジタル一眼レフも多用するが、極力小さいボディがいいと思っていた。そこで2008年にオリンパスの「E-420」を購入して使っていたが、さらに小さなカメラとして2009年、「E-P1」が登場。

 E-P1をはじめとするマイクロフォーサーズ規格は、一眼レフカメラに必須だった内部のミラーを省き、一眼レフカメラらしい光学ファインダーを使った撮影ではなく、EVF、または背面液晶モニターを見ながら撮影するスタイルを確立した。

 背面液晶モニターを見ながら撮るスタイルに違和感がないわけではないが、ミラーボックスをなくしたことによるこの小ささには代え難く、E-P1はコンパクトデジカメ気分で持ち歩き、なおかつレンズ交換で幅広いシーンに対応できる懐の深さが筆者のツボにはまった。

 そして今年登場したのが、ソニーのNEXシリーズだ。NEX-5とNEX-3の2モデルがあるが、よりコンパクトなのは上位モデルのNEX-5の方。これはボディ素材にアルミの金属素材を使ったおかげで、より薄型化・小型化ができたらしい。機能的にもNEX-5はAVCHDのフルHD動画の撮影にも対応しているなど、上級機らしい付加価値が見られる。

 このNEX-5、これまでも十分コンパクトだったE-P1よりもコンパクトであり、「ちょっと大きめのコンパクトデジカメ」といっても差し支えないくらい。発表会などで発売前に触る機会があったが、見た瞬間、ほとんど深く考えずに注文してしまった。

左からE-P1、NEX-5、E-420。フォーサーズサイズでファインダーも備えたE-420はともかく、E-P1よりも大幅に小さいのが驚き。これでAPS-Cサイズの撮像素子を搭載しているとは驚きだ。ただ見ての通り、最も広角であることを差し引いても、レンズサイズはE-420のパンケーキレンズ並みに大きい

 もっとも、E-P1よりも小さいとはいえ、NEXでは新マウントのEマウントを採用し、従来のAマウントは利用できない(マウントアダプターを使わない限り)。レンズラインナップも発売時で2本、今後も高倍率ズーム1本が追加されることしか明らかにされていない。

 また、初心者向けに大きく舵を切っている関係で、操作ボタン類などのインターフェイスがシンプル。レンズ交換式デジタルカメラらしい、凝った撮影を行なおうとすると手間取りそうだ。一般的なアクセサリーシューが載せられず、独自の「スマートアクセサリーターミナル」に変更しているところも、小型化を優先したデメリットだろう。内蔵ストロボがなく、一般的な外部ストロボが装着できないのは、残念な点のひとつといえる。

 発売前から、すでにこうした気になる点はあった。特にレンズラインナップと撮影時のユーザーインタフェースの部分は悩ましい部分ではあった。ただ、それでも小さい。しかも、このボディにマイクロフォーサーズ陣営より大きな、APS-Cサイズの撮像素子を搭載しているのだ。レンズの中央部分が使えることなどから、レンズの小型化や高画質化はマイクロフォーサーズに有利な面もあるが、高感度や背景のボケやすさなどでは大きな撮像素子の方が有利だ。

手のひらにすっぽり収まるコンパクトボディ。とにかく、これがNEX-5最大の魅力

 特にレンズの小型化が難しいことを考えれば、APS-CサイズでNEX-5まで小さくする必要はないかもしれない。実際、レンズとのトータルで考えれば、E-P1と比べて極端に小さいわけではない。それでも、極限まで絞り込まれたボディラインに、ほかのカメラにはない魅力を覚えたわけだ。

 機能面にもひかれた。スイングパノラマ、オートHDR、AVCHD動画などのデジタルカメラらしい機能に加え、高速なコントラストAF、可動式液晶モニター、金属素材の質感などのハード面にも力が入れられており、一度触ると色んな角度から物欲が刺激されるカメラなのだ。

 大きい撮像素子を、限界までコンパクトサイズに詰め込んだ――そこがNEX-5の一番の魅力だろう。その結果、最小のレンズ交換式デジカメができ上がったのだから、これはもう買わざるを得ない。というわけで、今回は購入報告で終わってしまったが、次回から使い込みながらレポートしていきたいと思う。

 以下は、手元に届いて取り急ぎ近場を撮影した実写画像になる。ちなみに購入したのは、E 16mm F2.8とE 18-55mm F3.5-5.6 OSSが付属するダブルレンズキットだ。

  • 作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像を別ウィンドウで表示します。
NEX-5 / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 約10.0MB / 4,592×3,056 / 1/200秒 / F8 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 27mm NEX-5 / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 約4.3MB / 4,592×3,056 / 1/320秒 / F10 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 55mm
NEX-5 / E 16mm F2.8 / 約3.7MB / 4,592×3,056 / 1/640秒 / F6.3 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 16mm NEX-5 / E 16mm F2.8 / 約5.4MB / 4,592×3,056 / 1/80秒 / F5 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 16mm
NEX-5 / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 約5.3MB / 3056x4592 / 1/320秒 / F8 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 18mm NEX-5 / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 約6.1MB / 3056x4592 / 1/1,250秒 / F8 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 18mm


小山安博
某インターネット媒体の編集者からライターに転身。無節操な興味に従ってデジカメ、ケータイ、音楽プレーヤー、コンピュータセキュリティなどといったジャンルをつまみ食い。軽くて小さいものにむやみに愛情を感じるタイプ。デジカメ、音楽プレーヤー、PC……たいてい何か新しいものを欲しがっている。

2010/6/4 00:00