交換レンズ実写ギャラリー

ニコンAF-S NIKKOR 18-35mm F3.5-4.5 G ED

D800 / AF-S NIKKOR 18-35mm F3.5-4.5 G ED / 約28.5MB / 7,360×4,912 / 1/250秒 / F8 / +1.3EV / ISO100 / 絞り優先AE / WB:オート / 18mm

 「AF-S NIKKOR 18-35mm F3.5-4.5 G ED」は、ニッコールGタイプのFXフォーマット広角ズームとして3本目となるレンズだ。位置付け的には“三姉妹”の末っ子にあたる。

発売は3月7日。実勢価格は8万4,700円前後

 長女「AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8 G ED」と次女「AF-S NIKKOR 16-35mm F4 G ED VR」はともにナノクリスタルコートを採用するハイスペックモデルであるのに対し、三女といえる本レンズは、比較的リーズナブルな価格設定で、超広角の描写が手軽に楽しめるモデルである。

 AF-S NIKKOR 18-35mm F3.5-4.5 G EDを手にすると、まず軽量コンパクトに仕上がっていることに驚かされる。上位2つの広角ズームとの違いは大きく、手にした瞬間拍子抜けしてしまうほどだ。実際、重量はAF-S NIKKOR 16-35mm F4 G ED VRと比較すると295g軽く、AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8 G EDとならば615gも軽い385gで、全長も100mmに満たない95mmだ。

 今回の試用では「D800」に装着したが、当然ながらレンズヘビーな感じなどまったくなく、ホールドしやすい。鏡筒は強化プラスティック製のため、やや安っぽく感じられるものの、ズームリングの回転などはスムーズで操作感も上々だ。レンズ構成は8群12枚。そのうちのEDレンズを2枚、非球面レンズを3枚使用している。最短撮影距離は28cm。

 一般に画角が広くなるほど、画像周辺部の解像力の低下や色のにじみなどの発生が多くなる。本レンズの描写についてもその傾向がなくもないが、発生する範囲や程度は小さく、画面中央の良好な描写特性を周辺部近くまでよく保持しているように思われる。さらに焦点距離の変化によって描写が低下するようなこともない。ナノクリスタルコートは採用されていないものの、フレア・ゴーストもよく抑えられており、高い次元で描写のバランスのとれた広角ズームといえる。

 なお、ワイド側で樽型のディストーションがやや目立つが、これは試用した時点でD800の「自動ゆがみ補正」機能が本レンズに対応していなかったためだ。近い将来ファームアップが行なわれる可能性が高いので、そのときには改善できるはずだ。

 焦点距離24mmからスタートする標準ズームが一般的な現在、本レンズのワイド端の焦点距離はちょっと長いように思えなくもない。しかし、それでも標準ズームでは得ることのできない広い画角と強い遠近感は魅力的といえる。特にDXフォーマットからFXフォーマットに新たに乗り換えたユーザーは、次の1本として検討してみてほしいレンズだ。

  • 作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像をダウンロード後、800×600ピクセル前後の縮小画像を表示します。その後、クリックした箇所をピクセル等倍で表示します。
  • 縦位置で撮影した写真のみ、無劣化での回転処理を施しています。
D800 / AF-S NIKKOR 18-35mm F3.5-4.5 G ED / 約13.4MB / 4,912×7,360 / 1/1250秒 / F5.6 / -0.7EV / ISO100 / 絞り優先AE / WB:オート / 18mm
D800 / AF-S NIKKOR 18-35mm F3.5-4.5 G ED / 約21.8MB / 4,912×7,360 / 1/640秒 / F8 / -1EV / ISO100 / 絞り優先AE / WB:オート / 35mm
D800 / AF-S NIKKOR 18-35mm F3.5-4.5 G ED / 約14.7MB / 7,360×4,912 / 1/1000秒 / F5.6 / -0.3EV / ISO100 / 絞り優先AE / WB:晴天 / 23mm
D800 / AF-S NIKKOR 18-35mm F3.5-4.5 G ED / 約18.3MB / 7,360×4,912 / 1/500秒 / F8 / -0.3EV / ISO100 / 絞り優先AE / WB:オート / 35mm
D800 / AF-S NIKKOR 18-35mm F3.5-4.5 G ED / 約16.3MB / 7,360×4,912 / 1/250秒 / F8 / -0.3EV / ISO100 / 絞り優先AE / WB:オート / 24mm
D800 / AF-S NIKKOR 18-35mm F3.5-4.5 G ED / 約16MB / 7,360×4,912 / 1/320秒 / F8 / -0.3EV / ISO100 / 絞り優先AE / WB:晴天 / 22mm
D800 / AF-S NIKKOR 18-35mm F3.5-4.5 G ED / 約13.7MB / 7,360×4,912 / 1/320秒 / F8 / -0.3EV / ISO100 / 絞り優先AE / WB:晴天 / 27mm
D800 / AF-S NIKKOR 18-35mm F3.5-4.5 G ED / 約19.2MB / 7,360×4,912 / 1/640秒 / F5.6 / -0.3EV / ISO100 / 絞り優先AE / WB:オート / 24mm
D800 / AF-S NIKKOR 18-35mm F3.5-4.5 G ED / 約17.6MB / 4,912×7,360 / 1/1000秒 / F5.6 / -0.3EV / ISO100 / 絞り優先AE / WB:オート / 18mm
D800 / AF-S NIKKOR 18-35mm F3.5-4.5 G ED / 約13.3MB / 4,912×7,360 / 1/400秒 / F8 / -0.3EV / ISO100 / 絞り優先AE / WB:晴天 / 21mm
D800 / AF-S NIKKOR 18-35mm F3.5-4.5 G ED / 約13.6MB / 7,360×4,912 / 1/250秒 / F8 / +0.3EV / ISO100 / 絞り優先AE / WB:オート / 26mm
D800 / AF-S NIKKOR 18-35mm F3.5-4.5 G ED / 約11.6MB / 7,360×4,912 / 1/640秒 / F4.2 / +0.3EV / ISO100 / 絞り優先AE / WB:オート / 27mm
D800 / AF-S NIKKOR 18-35mm F3.5-4.5 G ED / 約13.7MB / 4,912×7,360 / 1/400秒 / F5.6 / -0.3EV / ISO100 / 絞り優先AE / WB:オート / 18mm
D800 / AF-S NIKKOR 18-35mm F3.5-4.5 G ED / 約27MB / 4,912×7,360 / 1/100秒 / F11 / -0.3EV / ISO100 / 絞り優先AE / WB:晴天 / 18mm
D800 / AF-S NIKKOR 18-35mm F3.5-4.5 G ED / 約11.3MB / 7,360×4,912 / 1/1000秒 / F3.5 / +0.3EV / ISO100 / 絞り優先AE / WB:オート / 18mm
D800 / AF-S NIKKOR 18-35mm F3.5-4.5 G ED / 約14.3MB / 4,912×7,360 / 1/400秒 / F4.5 / +0.3EV / ISO100 / 絞り優先AE / WB:オート / 35mm

大浦タケシ

(おおうら・たけし)1965年宮崎県生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業後、二輪雑誌編集部、デザイン企画会社を経てフリーに。コマーシャル撮影の現場でデジタルカメラに接した経験を活かし主に写真雑誌等の記事を執筆する。プライベートでは写真を見ることも好きでギャラリー巡りは大切な日課となっている。カメラグランプリ選考委員。