【 2016/05/25 】
【 2016/05/24 】
【 2016/05/23 】
【 2016/05/20 】
【 2016/05/19 】

ユーエヌ「STグリップ」

デジタル時代に復活した縦型グリップ

D300にSTグリップを装着した状態

 かつてレンジファインダーカメラの世界では、ボトムグリップなるアイテムが一部で支持されていた。ある書籍によると、最近ではE-P1やGR DIGITALシリーズなどと組み合わせて楽しむ人がいるらしい(特殊なイベント以外、そういう方にお目にかかったことはないが)。本当だったら、ちょっとリバイバルの予感がする。

 今回紹介するSTグリップは、そうしたボトムグリップに近いようで近くないアイテム。何といっても強烈なのは、銃器のグリップを思わせるその見た目だろう。これをカメラ底面の三脚穴に取り付けて握る。これだけならボトムグリップに似ているが、STグリップから伸びているケーブルをカメラのケーブルレリーズ端子と接続。そして銃器でいう引き金に当たるトリガーボタンを押すと、シャッターが切れる仕組みだ。現在、オリンパス用、キヤノン用、ソニー用、ニコン用、汎用2.5mm端子用が入手できる。実勢価格は各8,800円前後。対応機種は、関連記事を参考にしていただきたい。

 このSTグリップ、ユーエヌでかなり昔から扱っている製品で、以前は電磁式のケーブルレリーズではなく、手元のスイッチを押し込むと先端から金属軸が飛び出る、汎用のケーブルレリーズを備えていた。つまり、シャッターボタンにレリーズソケットが普通にあった頃からの製品というわけ。外観が少々古めかしいのは、そういう理由からだ。電磁式のケーブルレリーズが一般的になった現在、メーカーごとに接続端子を設けることで、今回めでたく復活を果たしたという。

 STグリップそのものの握りごこちは悪くない。レンズによっては安定性に疑問が残るが、カメラを扱っているにしては独特の操作感が面白い。気分はライカにホロゴン15mmである。なお、トリガーボタンは半押し操作に対応するので、AFロックも行なえる。

 ただし実用面では首をかしげてしまう場面も。例えばSTグリップを左手で持つか、右手で持つかで悩んでしまう。左手で持った場合はレンズの操作ができず、右手で持った場合はコマンドダイヤルが回せない。撮影中すべての機能を操作するのはあきらめて、事前に設定した露出、フォーカス、画角できっちり撮るような使い方が似合うのだろう。


製品名パネル下のトリガーボタンでシャッター操作が行なえる(本当は自立しません)
三脚ネジでカメラ底面に装着 グリップ底部には三脚穴が。STグリップをつけたまま雲台に取付けられる
ニコン用の端子は10ピンターミナルに対応する

 もっとも、ライブビューでのハイアングル撮影時には大活躍する。普通にカメラを頭上にかかげるより高さが稼げるし、安定感もなかなかのもの。人垣越しでの撮影が予想されるなら、カメラバッグに入れておくのも悪くないかもしれない。

 さらに有効に感じたのは、動画記録だ。その構えから8mmムービーカメラ、フジカシングルのような持ち方になる。となると、動画記録のオンオフをトリガーボタンで行ないたくなるが、残念ながら可能な機種は少ない。というのも多くの動画対応デジタル一眼レフカメラは、シャッターボタン以外で動画記録のオンオフを行なうからだ。トリガーボタンはあくまでシャッターボタンと連動するので、動画用の操作ボタン、例えばEOS 7Dのライブビュー撮影/動画撮影スイッチなどの代わりにはならない。

 ただしユーエヌによると、オリンパスのE-P1とE-P2なら可能だという。モードダイヤルを動画ポジションに合わせた後、シャッターボタンを押すだけで動画のオンオフが行なえるため、STグリップのトリガーボタンでも制御できるからだ。動画機能を多用するE-P2・E-P1ユーザーは、一考する価値はあるのではないだろうか。

軽いレンズなら安定して保持できる。ただし縦位置は左手を添えないと危なっかしい
最も威力を発揮するのが、ハイアングルでの撮影時だ


(本誌:折本幸治)

2009/12/10 00:00


デジカメ Watch ホームページ
・記事の情報は執筆時または掲載時のものであり、現状では異なる可能性があります。
・記事の内容につき、個別にご回答することはいたしかねます。
・記事、写真、図表などの著作権は著作者に帰属します。無断転用・転載は著作権法違反となります。必要な場合はこのページ自身にリンクをお張りください。業務関係でご利用の場合は別途お問い合わせください。

Copyright © 2016 Impress Corporation. All rights reserved.