- ボディ:OLYMPUS PEN E-P3(シルバー)
- レンズ:カールツァイス プラナー T* 45mm F2
- マウントアダプター:muk select M4/3系ボディにコンタックスGマウント(メタボーンズ製)
- カメラケース:Aki-Asahi.com E-P3レザースナップケース(ワインレッド)
- ストラップ:Leather Factory Roberu ヌメ革ロングパットストラップ(ワインレッド)
コンタックスGマウントアダプターに、第3世代に相当する製品があらわれた。muk selectが取り扱うメタボーンズ製コンタックスGマウントアダプターは、大きなピントリングでピント合わせを快適にしている。従来製品とくらべてどのようなアドバンテージがあるのか。操作性や着脱はどうか。今回はOLYMPUS PEN E-P3を組み合わせ、その使い勝手を見ていこう。
はじめにコンタックスGマウントアダプターの変遷をおさらいしておこう。第1世代はアダプター側面に小さなダイヤルを搭載し、このダイヤルでレンズ側のフォーカシングシャフトをまわす仕組みだった。ダイヤルが小さいのでまわしづらく、これを改良した第2世代が登場する。第2世代はアダプターの外周がフォーカシングリングになり、MFレンズのピントリングに近い操作になった。
第3世代に相当するメタボーンズ製のコンタックスGマウントアダプターは、このフォーカシングリングを大型化し、さらに操作性を向上した製品だ。リングは1センチ以上の幅があり、鏡胴をつかむような感覚でピント操作できる。レンズ装着直後は多少動きがぎこちないが、数回まわしてフォーカシングシャフトがしっかり噛み合うと、とても滑らかにリングが回転する。ピント合わせの操作フィーリングは、第2世代を上回る快適さといえるだろう。
リングの大型化を実現しているポイントは、ロック機構の搭載場所だ。従来製品はマウントアダプターの側面にロックレバーを搭載していたが、メタボーンズ製は底面にロックスイッチがある。アダプター外周にレバーが不要となるため、リングの大型化が可能になったわけだ。ただし、レンズ着脱時は必ずマウントアダプターをボディから外さなくてはならない。ボディにマウントアダプターを残してレンズ交換できないので、この点は注意が必要だろう。
アダプターの外周(フォーカシングリング)がレンズの底部を覆う。独特なデザインだ | 大柄なマウントアダプターだが、ボディのロックボタンには支障なくアクセスできる |
35/45/90mmのコンタックスGレンズに対応。マイクロフォーサーズ用とNEX用があり、ともにmuk selectにて1万3,800円だ | 第2世代(左)と第3世代(右)を比べると、リングサイズのちがいがよくわかる |
レンズを取り外すときは、マウントアダプター底面のスイッチでロック解除する |
ドレスアップ面はワインレッドでまとめてみた。レザーケースはAki-Asahi.com製で、精巧な型どりが功を奏してフィット感の高い仕上がりだ。なお、E-P3の着脱式グリップは取り外した状態で装着する。ストラップはロベルのヌメ革ストラップを選んでみた。ヌメ革の素朴な色合いと長めの肩当てが特徴だ。デザインはロベル製ストラップの定番的なスタイルで、肩当ては全4色から選ぶことができる。はじめは革が固いものの、じっくり使い込んで身体になじませたいストラップだ。
Aki-AsahiのE-P3レザースナップケースは9,800円〜1万800円。ステッチとホックはカラーオーダーが可能だ | 全9色のカラーバリエーションをラインナップ。手染めとブライドルレザーは1,000円増しだ |
ROBERUヌメ革ロングパットストラップはモノグラムのみの取り扱いとなる。価格は7,350円 | グリーン、ネイビー、ワインレッド、ブラウンの全4色をラインナップしている |
今回はコンタックスGレンズの中からプラナーT* 45mm F2を選んでみた。シャープで高発色、ハイコントラストな反面、繊細さも備えた優秀なレンズだ。日本国内では玉数も多く、3万円前後で購入できるだろう。手軽に試せるカールツァイスレンズとして、貴重な選択肢といえる。メタボーンズ製アダプターとの組み合わせは非常に使いやすく、オールドレンズビギナーにも安心してお薦めできるセットアップだ。
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2011/12/8 00:00