デジカメドレスアップ主義

ブライドルレザーで正装する

ライカM(Typ 240)+ Opton Sonnar 50mm F1.5 T

  • ボディ:ライカM(Typ 240)
  • レンズ:ツァイス-オプトン ゾナー50mm F1.5 T
  • マウントアダプター:レイクォール CC-L39
  • マウントアダプター:レイクォール L-Mリング(半欠きタイプ)
  • カメラケース:Deff&KIMOTO 「Noble」 Harfcase for Leica M
  • ストラップ:octavus×SOMES ブライドルレザー ショルダーストラップ

 本連載では様々なドレスアップを紹介しているが、基本的にはオフの日を意識してスタイルを考えている。要は休日の私服のイメージだ。デジタルカメラが主流になってから、ストラップやケースはカジュアルなものが増えている。デジタルカメラ自体が今風のデザインなので、それに合わせてカメラアクセサリーのテイストも変化しているわけだ。しかしながら、M型ライカのようにデジタルになっても普遍的スタイルを貫くカメラもある。このようなカメラは、やはり昔ながらのクラシックスタイルで携行したい人も少なくないだろう。今回はライカMタイプ240をベースに、正統派クラシックスタイルを考えてみた。

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 まず、カメラケースとストラップはブライドルレザー製を選んでみた。ブライドルレザーはイギリスの伝統的な製法で作られたレザーで、堅牢性と美しい光沢に定評がある。ロウ引きのレザーとしても有名だ。元々はイギリスで馬具に用いられていたレザーなので、その頑丈さは改めて語るまでもない。こうしたブライドルレザーをカメラアクセサリーに使うのは、かなりの贅沢と言っていいだろう。

 カメラケースはDeff&KIMOTOの「Noble」Harfcase for Leica Mだ。革は薄めで軽量だが、ブライドルレザーだけあって硬くしっかりとカメラを包み込む。シボのない銀面が深い光沢をたたえ、これぞカメラの正装といった面持ちだ。ビルトイングリップと側面のステッチが特徴的で、単なる懐古調ではなく、クラシックスタイルを現代的に解釈している点が好印象だ。

Deff&KIMOTOのライカM用ケースは6万9,805円。このカラーはブラウンになる
ブライドルレザーのきつすぎない光沢感が美しい。高級感のあるカメラケースだ
ホットシューまわりはえぐりを設け、EVFの装着に対応している
大きなグリップと側面のダブルステッチがデザイン面での特徴となっている
両サイドのフックボタンでケースを固定する。底面にはブランドロゴが刻印されている
Deff&KIMOTOのライカM用ケースは、ブラウン以外のカラーバリエーションもある

 ストラップはオクターヴ×ソメスのブライドルレザー ショルダーストラップだ。ソメスは日本唯一の総合馬具メーカーで、同社の製品はトップジョッキーにも愛用されている。2本針と呼ばれる伝統的かつ堅牢なハンドステッチで製造され、ショルダー部分にはクッションを封入する念の入れようだ。M型ライカはむろん、一眼レフや中判カメラでの使用にも耐え得るだろう。コバもていねいに磨き込まれ、いわゆる一生モノタイプのストラップである。

オクターヴ×ソメスのブライドルレザー ショルダーストラップは1万5,540円だ
一枚革のシンプルなデザインを採用する。コバの磨き込みがすばらしい
ショルダー部分の裏側には薄くクッションが入っている。ウエイトのあるカメラも安心だ
取り付け部はギボシを使って着脱する。オプションで三角リングを用意している
ブランド名は内側に小さく刻印されている。シンプルデザインに徹したストラップだ

 レンジファインダー機のM型ライカは、他マウントのレンズを使う際に距離計連動させる必要がある。この距離計連動タイプのマウントアダプターをカプラーといい、ライカユーザーの間では古くから親しまれているアイテムだ。特に旧コンタックスのカプラーは有名である。今回のドレスアップはトラディッショナルなスタイルがテーマなので、旧コンタックス用カプラーで定番セットアップを狙ってみた。

 今回用意したカプラーはレイクォールの新製品だ。カプラーは数あるマウントアダプターの中でも特に製造が難しく、既存の製品は一長一短があった。レイクォールは老舗マウントアダプターメーカーだけあって、きわめて完成度の高い仕上がりだ。まず距離計連動が正確で、開放近接でもピタリとピントが合う。オプトンゾナーとジュピター50mm F2を試してみたが、どちらのレンズでも狙い通りにピント合わせできた。レンズの着脱に無理な力を入れる必要がなく、取り付けたレンズがガタつくこともない。ヘリコイドの動きは軽く滑らかで、最短および無限遠位置から戻す際もストレスなく動いてくれる。

レイクォールのCC-L39は6万3,000円。直販のみで現在予約を受け付けている
ヘリコイドの動きがスムーズで、近接撮影時の微調整もやりやすい
ボディ側はライカLマウントを採用。同社LMリングでブライトフレームを切り替える
半欠きタイプのLMリングは1万1,025円。カプラーとLMリングのセット販売も行なわれる

 レイクォールによるとヘリコイド製作ははじめての試みだというが、現時点でトップクラスのカプラーであることはまちがいない。なお、レイクォールのカプラーは旧コンタックス(コンタックスC)とニコンS、別々に用意されている。両者は距離計連動位置が異なるので、レンズに適合したカプラーを購入しよう。また、35mm以下の広角レンズは使用不可、もしくは条件付きでの使用となるものが多い。レイクォール側で使用可能レンズのリストを用意しているので、購入前に問い合わせてみるとよいだろう。

  • ・作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像をダウンロード後、800×600ピクセル前後の縮小画像を表示します。その後、クリックした箇所をピクセル等倍で表示します。
  • ・縦位置で撮影した写真のみ、無劣化での回転処理を施しています。

LEICA M (Typ 240) / Opton Sonnar 50mm F1.5 T / 5,976×3,992 / 1/500秒 / F5.6 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 50mm
LEICA M (Typ 240) / Opton Sonnar 50mm F1.5 T / 5,976×3,992 / 1/2,000秒 / F1.5 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 50mm
LEICA M (Typ 240) / Opton Sonnar 50mm F1.5 T / 5,976×3,992 / 1/750秒 / F4 / +0.66EV / ISO200 / WB:オート / 50mm
LEICA M (Typ 240) / Opton Sonnar 50mm F1.5 T / 5,976×3,992 / 1/750秒 / F1.5 / -0.66EV / ISO200 / WB:オート / 50mm
LEICA M (Typ 240) / Opton Sonnar 50mm F1.5 T / 5,976×3,992 / 1/1,500秒 / F4 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 50mm
LEICA M (Typ 240) / Opton Sonnar 50mm F1.5 T / 5,976×3,992 / 1/1,000秒 / F1.5 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 50mm

澤村徹

(さわむらてつ)1968年生まれ。法政大学経済学部卒業。ライター、写真家。デジカメドレスアップ、オールドレンズ撮影など、こだわり派向けのカメラホビーを提唱する。2008年より写真家活動を開始し、デジタル赤外線撮影による作品を発表。玄光社「オールドレンズ・ライフ」シリーズをはじめ、オールドレンズ関連書籍を多数執筆。http://metalmickey.jp