デジカメドレスアップ主義

待ってでも買いたい本格レザーケース

FUJIFILM X-Pro1+Jupiter-9 85mm F2

  • ボディ:FUJIFILM X-Pro1
  • レンズ:ジュピター9 85mm F2
  • マウントアダプター:Kipon M42-FX(焦点工房)
  • マウントアダプター:ディスカバーフォト L39-M42マクロアダプター
  • ケース:鳥井工房 X-Pro1エバレディケース(アキャブ/コニャック)
  • ストラップ:Grok Leather PIW Camera Strap(スタンダード)

※この記事を読んで行なった行為によって生じた損害はデジカメWatch編集部、澤村徹および、メーカー、購入店もその責を負いません。また、デジカメWatch編集部および澤村徹は、この記事についての個別のご質問・お問い合わせにお答えすることはできません。

 昨今のカメラケースは、マシンメイドの大手メーカー製と、ハンドメイドの工房ブランド系に大別できる。メーカー製は機種発売からほどなくタイムリーにリリースされるのが魅力だ。工房ブランド系はマンリソースが限られるため、どうしても設計、製作に時間がかかってしまう。では工房ブランド系が不利かというと、必ずしもそうではない。高級マテリアルや作りの良さで突出するぶん、「待ってでもこのブランドのケースがほしい」というファンが少なくないのだ。今回紹介する鳥井工房のX-Pro1エバレディケースも、そうしたファン待望のアイテムである。

 このケースの魅力は、語らずとも写真を見てもらうだけで十分に伝わるだろう。ビンテージ調のレザーに幾本も刻まれた傷。その大胆な表情は圧巻だ。これはアキャブという高級レザーで、鳥井工房が定番素材としているプエブロと同様、バダラッシカルロ社のバケッタレザーである。型押しではなく実際に傷を入れているため、その迫力は圧倒的だ。

 以前、同社のOM-Dエバレディケースを紹介したことがあるが、仕様面はX-Pro1用もそれに準じている。ケース下部にザブトン(出っ張り)を付け、純正レンズを付けた状態でカメラが前に倒れない仕様だ。コバは切り目本磨きでていねいな仕上げてある。タイトフィットで手にしたときの感触もよい。同ブランドのファンならずとも、待ってでも買いたいケースといえるだろう。

アキャブのX-Pro1エバレディケースは2万7,800円。その他の通常レザーのタイプは2万3,800円だ
フォーカスモード切換レバーのまわりは大きめの円でくり抜き、操作性に配慮している
オマケで液晶カバーが付属する。はめ込むだけのシンプルな仕組みだが、収納時の保護に役立つだろう
ネジで三脚穴に固定する。付属ネジ自体に三脚穴があり、ケース装着時でも三脚に固定できる
型押しではなく、実際に革を削いだインパクトのあるマテリアルだ。
底面のザブトンのおかげで、レンズを付けても前に倒れない。ザブトンはオーダー時にサイズ調整が可能だ

 今回はブラックボディにキャメルのレザーケースというセットアップなので、ストラップもブラックとキャメルのツートーンを選んでみた。グロックレザーのPIWカメラストラップは、ベースとなるレザーに薄いレザーを編み込んでいるのがポイントだ。デザイン性だけでなく、金具を使わずに長さ調整できるというメリットもある。ベース部は4.5mmという極厚レザーで、写真のストラップはすでに半年以上使っているが、まだかろうじてなじんできたという段階だ。長い時間をかけて自分の体になじませるタイプのレザーストラップである。

グロックレザーのPIWカメラストラップ(スタンダード)は1万5,000円。カービング付きのタイプもある
レザーの編込みがこのストラップのデザインポイントだ。カラーオーダーにも対応するという
リベットはオリジナルのものを使用。こういうこだわりが所有欲を刺激する
肩の部分にはロゴが刻印されている。裏面には色移りしづらい革が貼ってある

 ジュピター9 85mm F2は、安価に買える中望遠ロシアレンズとして人気がある。写真のレンズはeBayで149ドルで、カビや曇りはなく、良品クラスのコンディションだった。このレンズは様々なマウントで提供されており、M42マウント、ゼニットマウント(M39マウント)、キエフマウント(旧コンタックスマウント)のものをよく見かける。手持ちのレンズはM39マウントで、L39-M42変換リングでM42マウント化し、その上でM42マウントアダプターに装着した。

 ゼニットマウントのフランジバックはM42とほぼ同等だが、厳密には若干短い。そのため無限遠撮影はしっかりと絞り込まなくてはならない。手持ちの個体は、中遠距離ならF5.6、完全な遠景ならF8以上に絞る必要があった。それでもやはり無限遠が甘く、オーバーインフ気味のマウントアダプターと組み合わせて使いたいレンズだ。

キポンのXマウント用M42マウントアダプターは5,800円。ピン押しタイプになっている
L39-M42変換リングは、ディスカバーフォトにて1,800円。ゼニットマウント使用時のマストアイテムだ
  • 作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像をダウンロード後、800×600ピクセル前後の縮小画像を表示します。その後、クリックした箇所をピクセル等倍で表示します。
  • 縦位置で撮影した写真のみ、無劣化での回転処理を施しています。
X-Pro1 / Jupiter-9 85mm F2 / 4,896×3,264 / 1/640秒 / F4 / +0.33EV / ISO200 / WB:オート / 85mm
X-Pro1 / Jupiter-9 85mm F2 / 4,896×3,264 / 1/2,400秒 / F2 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 85mm
X-Pro1 / Jupiter-9 85mm F2 / 4,896×3,264 / 1/150秒 / F4 / -0.67EV / ISO200 / WB:オート / 85mm
X-Pro1 / Jupiter-9 85mm F2 / 4,896×3,264 / 1/80秒 / F5.6 / -0.33EV / ISO200 / WB:オート / 85mm
X-Pro1 / Jupiter-9 85mm F2 / 4,896×3,264 / 1/2,900秒 / F2.8 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 85mm
X-Pro1 / Jupiter-9 85mm F2 / 4,896×3,264 / 1/480秒 / F2.8 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 85mm

澤村徹

(さわむらてつ)1968年生まれ。法政大学経済学部卒業。ライター、写真家。デジカメドレスアップ、オールドレンズ撮影など、ひと癖あるカメラホビーを提唱する。2008年より写真家活動を開始し、デジタル赤外線撮影による作品を発表。近著は「オールドレンズ・ライフ Vol.2」(玄光社)、「オールドレンズレジェンド」(翔泳社)他。http://metalmickey.jp