- ボディ:ソニーNEX-5(ブラック)
- レンズ:エーパワー HL(W)-SN
- ファインダーマウント:JTec Cold Shoe Viewfinder Mount
- ファインダー:フォクトレンダー KONTUR
- ストラップ:Roberu ヌメ革カメラストラップ(ブラック)裏当て有り
オールドレンズファンのなかには、トイカメラに興味を抱いている人も少なくないだろう。オールドレンズとトイカメラは別物だが、ローファイ感覚という点で相通ずるものがある。エーパワーからデジタルカメラ用ホルガレンズHLシリーズが発売されたので、今回はこのレンズを中心にドレスアップしてみた。
ホルガは中国製の中判トイカメラだ。周辺光量落ちとプラスチックレンズ特有のやわらかい描写で人気がある。このレンズをデジタルカメラ向けに単体発売したのがHLシリーズだ。ここではNEX用を取り上げたが、キヤノンEF、ニコンF、マイクロフォーサーズなど、主要マウントに対応した製品がラインナップされている。
NEX用ホルガレンズは焦点距離25mmで、NEXに装着すると35mm判換算37.5mmに相当する。絞りはF8固定となるが、ピントリングを搭載しており、ライブビュー画面で確実なピント合わせが可能だ。鏡胴は樹脂製で高級感は望めないが、無骨なデザインがNEX-5とよく似合う。きわめて軽量なレンズなので、常用スナップレンズとしても使いやすいだろう。
レンズ径とNEXのマウント径が近いため、装着したときのバランスがよい | レンズ指標は側面にくる。距離目盛りの代わりにアイコンが並び、大まかな距離がつかめる |
NEX用のHL(W)-SNは3,150円だ。ブラックコーナーエフェクターで周辺光量落ちを再現している | ブラックコーナーエフェクターは絞りの周囲に小さな穴が空いている。これが周辺光量落ちを再現する |
ホルガ用のコンバージョンレンズが装着できる。左からフィッシュアイ、望遠、広角だ |
ドレスアップ面は外付けファインダー装着がポイントだ。NEX-5は独自形状のアクセサリーシューを採用しているため、クラカメ用外付けファインダーが装着できなかった。この問題を解決してくれるのが、JTecのコールドシュービューファインダーマウントだ。NEX-5の専用シューにネジ止めし、その上に外付けファインダーを装着する。背が高くなるためルックス的に厳しい部分もあるが、NEX-5のアクセサリーシューを汎用化できるのはアドバンテージだ。JTecはアメリカのカメラアクセサリーメーカーで、オフィシャルサイトのオンラインショッピングで購入できる。海外通販となるが、PayPalが使えるので比較的安心感があるだろう。
ストラップはRoberuのヌメ革カメラストラップを選んでみた。同型のキャメルカラーが人気を博し、新たにブラックバージョンが加わった。肩当て部分の裏当ては色止めが施してあり、汗で色落ちが気になる夏場でも使いやすいはずだ。
中央のネジを締めてNEX-5に固定する。価格は59.95ドル。ブラックとシルバーを用意する | ファインダーの取り付けがゆるい場合は、裏面のネジで締め付け具合を調節できる |
Roberuのヌメ革カメラストラップ(ブラック)は8,925円。同タイプのキャメルもある | 肩当ての裏側には色止めした革が貼り付けてある。夏場でも安心して使えるだろう |
ホルガレンズはプラスチック製レンズを搭載している。全体にやさしいコントラストで、紗をかけたような描写だ。その一方で発色は思いのほか色濃く、軟調なオールドレンズとはひと味ちがった風合いがある。周辺光量落ちはかなり極端で、四隅に関してはほぼケラレている。とはいえ、いきなりケラレるのではなく、ブラックコーナーエフェクターのおかげで徐々にケラレていくのが特徴だ。なお、作例はRAWで撮影し、Lightroomでストレート現像している。
- 作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなしのRAW現像画像(JPEG)を別ウィンドウで表示します。
2011/7/4 00:00