フォトアプリガイド

Moldiv(iOS)

自分の写真を雑誌風にレイアウト

今回紹介する「Moldiv―コラージュフォトエディタ」(以下、Moldiv)は、コラージュ編集に特化した画像編集アプリ。複数の画像を1つの画像に合成したい、その際エフェクトも追加したいといった人に特にオススメだ。

価格は無料。試用バージョンは2.0。

「Moldiv」では、コラージュ用のレイアウトとして、複数枚の画像を1枚の画像として加工する“プリセットフレーム”、任意のポジションで加工できる“コラージュ用フレーム”、数珠つなぎの合成写真が作れる“ステッチ用フレーム”、雑誌の表紙のような“マガジンレイアウト”という4つのフレーム・レイアウトが用意されている。

基本となるのはいわゆる普通のプリセットフレームだ。Moldivを起動して呼び出したメイン画面で、プリセットフレームをタップして選択し、フレームレイアウトの編集画面を呼び出す。画像をハメ込み、再度タップすると、今度は編集メニューが呼び出せる。

編集メニューでは、「写真効果」「回転/反転」「写真削除」などが選べる。「写真効果」は、選択した画像にエフェクトを付加できる機能。複数の写真に対して異なるエフェクトが追加できるのもポイントだろう。スライドバーによる効果強度の調整にも対応する。

編集画面で「フレーム調整」を選ぶと、フレームレイアウトの比率や円形、シェード(フレームの影)の調整といった加工が行なえる。比率変更を含め、すべてスライドバーによる調整となる。

加工が終わったら、「共有」をタップすることで端末内(カメラロール)への保存、FacebookやTwitterへの投稿が可能だ。

「コラージュ」は、複数枚の画像(最大で9枚)を任意に配置できるレイアウトモードだ。配置した画像は、ピンチアウト/ピンチインによる拡大/縮小が行なえるほか、2本の指でタッチしたまま回転させることで、自由に角度を変更できるという特徴がある。また、レイアウト全体の比率変さらにも対応する。

「ステッチ」は、連続した縦長の画像に加工するレイアウトモード。選択した画像の1番が最上部に配置され、その後下へと追加されていく。追加できるのは最大で8枚。合計最大9枚の画像を使った合成画像が作成できる。

本アプリの特徴といえるのが、「マガジン」レイアウトだ。雑誌の表紙風レイアウトがプリセットされており、画像を挿入して簡単に見栄えのよいコラージュ画像が作成できるというもの。

画像の選択方法や編集機能などは、通常のプリセットフレームと同様。エフェクトの付加にも対応しているので、レイアウトに合わせて利用したいところだ。全体の雰囲気を壊さないようにするなら、エフェクトを選択した際に「すべての写真に適用」を上手く使うと、バランスが崩れにくいと思われる。

Moldivにはアプリ内課金要素として「アップグレードパック」(600円)などが用意されている。それはそれでよいのだが、加工終わりや投稿といったタイミングで画面全体に広告が表示されてしまう。118種のフレーム&マガジン、30種のエフェクトなど、アプリをかなり強化できる追加要素だとは思うが、タイミングが悪く煩わしい。全体的にしっかりした作りで操作も簡単。バランスのよいコラージュアプリであるだけに、その点はちょっと残念だ。

機能として欲をいうなら、露出やホワイトバランスなどの基本編集機能がほしいところ。また、シェイクによるランダム要素などがあっても面白そうだ。ともあれ、全体的にはよい出来で、初心者から上級者まで楽しめるアプリとなっている。

飯塚直

(いいづか なお)パソコン誌&カメラ誌を中心に編集・執筆活動を行なうフリーランスエディター。DTP誌出身ということもあり、商業用途で使われる大判プリンタから家庭用のインクジェット複合機までの幅広いプリンタ群、スキャナ、デジタルカメラなどのイメージング機器を得意とする。