フォトアプリガイド

FxCamera Classic(Android)

もっと手軽にエフェクトを! シンプルな定番カメラアプリ

無料で利用できるAndroid端末向けカメラアプリとして、必ず名前が挙がるほどの定番中の定番アプリが「FxCamera」だ。アプリの発表から暫く経ち、事業買収されるなど話題を振りまいた時期もあったが、有料アプリの公開やiPhone版の配信など、意欲的にアプリを配信・更新し続けている。

今回はそんな「FxCamera」の有料版、「FxCamera Classic」を紹介する。

 価格は209円。利用バージョンは端末によって異なる。

「FxCamera Classic」は、手軽にエフェクトを付加できる点が評価されているのだが、画像編集アプリではなくカメラアプリに属する。起動すると撮影画面が現れることからも、それがわかるだろう。

カメラ機能としてはとてもシンプルで、画面上部にセルフタイマーやフラッシュ設定が配置されている。

アスペクト比を「4:3」から「1:1」に切り替えることも可能。

撮影機能は基本的にこれだけだ。いわゆる、多機能カメラアプリのような撮影支援機能は搭載されていない。

撮影すると、その後にエフェクトの選択画面が現れる。エフェクトを付加は、あらかじめ撮影された端末内の画像に対してもOK。カメラアイコンの左にある「写真のインポート」アイコンをタップすることで、画像の指定が可能だ。

画像を選択すると画像の切り抜き画面が表示される。この時「1:1」「4:3(縦位置)」「4:3(横位置)」の3種類からアスペクト比を選択できる。

切り抜きの指定が終わると、エフェクト付加画面へと切り替わる。この画面は、カメラ機能で撮影した直後に表示される画面と同一だ。

本アプリの撮影機能はシンプルで扱いやすいが、昨今では多機能カメラアプリが多数登場しているほか、そもそものプリセットカメラアプリが高性能なため、利用している端末、利用しているカメラアプリによっては、本アプリのカメラ機能を使わずにエフェクト機能だけを利用するケースが多くなるだろう。

エフェクトの付加方法は、画像下部に表示されたエフェクトのサムネイルをタップするだけでOK。プリセットされたエフェクトは「Chrome」や「Ocean」「Exposure」など16種類ある。

また、エフェクトの付加だけでなく、フレームの付加にも対応する。ただし、任意のフレームを選択することはできない。

ちなみに、フレームが1種類しかないわけではなく、利用しているエフェクトに合わせたフレームが付加されるという仕組みだ。

例えば「Chrome」では、細黒いフレームだったが、「Aftemoon」では太い白色フレームが付加される。

フレームはエフェクトに合わせて付加されるため、「No effect」の状態では、そもそもフレームアイコンが表示されない。とはいえ「No effect」の状態でも他のエフェクト付加時と同様に、「コントラスト」や「ぼかし」のオン/オフは可能だ。

「ぼかし」機能をオンにすると、画面に“白いもや”が表示される。もや部分がボケる部分で、機能を単純にオンにしただけでは、中央から外周に向かうにつれてボケが強く表現される。この状態で画面をスライドさせると、ボケ位置の変更も可能だ。

「FxCamera Classic」の初期状態では、プリセットエフェクトが16種類しかないが、編集画面の「追加エフェクト」アイコンをタップすることで、編集画面に表示されていないエフェクトが利用できるようになる。追加エフェクト画面では、26種類のエフェクトが利用でき、タップしてエフェクトが付加できる。

ただし、編集画面にアイコンを表示させたり、そのアイコンを好きなものに交換するといった機能はない。お気に入り機能もないため、気に入ったエフェクトが追加エフェクト画面にある場合、わざわざ画面を切り替えなければならない点は少々不便だ。

とはいえ、定番カメラアプリと評された時代の熟れたエフェクトが利用できる点。カメラ機能として必要最小限のシンプルさなどは評価できる。アクセスまでのアプローチ方法が異なるとはいえ、42種類のプリセットが利用できる点もよい。

一点だけ気になったのは、無料版の扱いだ。

Android端末の場合、端末ごとの明確な動作確認がされていないことが多いため、有料版の前に無料版で動作をチェックすることがままある。しかし、無料版の「FxCamera」を利用するにはFacebookやTwitterアカウントが必要で少々面倒だ。もっとも、それらのサービスのユーザーなら気にすることはないのかもしれない。

有料版はアプリとしてのクセはなく扱いやすいので、エフェクトも利用できて手軽なカメラアプリを探しているなら、オススメできる。

飯塚直