フォトアプリガイド
Cameringo - エフェクトカメラ(Android)
90種類ものエフェクトを搭載。撮影画面にリアルタイムで反映
Reported by 飯塚直(2013/8/23 08:15)
「トイカメラ」などのエフェクト機能、またはフィルター機能が一般的になって久しいが、慣れないうちは、仕上がりを念頭にこれらを使いこなすのはなかなかイメージしにくい。フィルター系アプリの多くが、編集の一部として後加工するためだ。
そういった意味では、今回紹介する「Cameringo - エフェクトカメラ」はなかなか珍しい。撮影前にエフェクト機能をリアルタイムで反映し続けてくれるからだ。
試用バージョンは1.7.6。価格は250円。
まず、撮影中にエフェクト機能を反映させるためには、撮影画面右下の「滴」アイコンをタップしてエフェクト機能覧を表示させる。
計90個を超えるエフェクトが用意されているのも特徴。劣化系の「lomo+」「holga」のほか、「fish eye」「wide」などのレンズシミュレート系など種類は豊富。選ぶのが楽しい。
エフェクト機能を選択すると、そくざに撮影画面上で反映される。また、フレームを選択すると、これもまたリアルタイムで撮影画面に反映される。
「Instagram」など、撮影機能とエフェクト機能を内包するアプリの多くは、撮影後にエフェクト機能を選ぶというシステム。本アプリはリアルタイム性を重視しており、撮影の段階でそうした効果を選択できるようになっている。
純粋なカメラアプリとしても機能は豊富。「暴露」(いわゆる露出のことと思われる)や「明るさ」「コントラスト」などの調整に加え、マクロモードやタイマー、ガイドライン、地平線レベルといった機能を備え、実用に十分耐えるものとなっている。
もちろん後加工、つまり撮影し終わった画像データに対しても、フィルター効果やフレームの付加が行なえる。
収録した画像データであっても、撮影モードと同じようにエフェクト機能やフレームを選択できる。エフェクト機能を選択するなどして、オリジナル写真の状態からなんらかの“変化”を与えた時、画面右側中央の「保存」アイコンが赤く点灯する。これはいわゆる保存忘れの防止処置だが、わかりやすくてよい。
本アプリは、選ぶのが面倒になるほどのエフェクトを搭載しているが、利用するエフェクト機能は案外固定されてしまうもの。そんな場合は“お気に入り”登録が便利だ。エフェクト機能の選択枠の上にある「…」をタップすると、お気に入りに登録したエフェクト機能を表示できる。また「+」部をタップすることで一覧が表示され、エフェクト機能下のハートマークをタップすることで、お気に入り登録が完了する。
本アプリは、カメラアプリとしては機能的にスタンダードなものだが、エフェクト機能やフレームのリアルタイム付加の対応といった特徴がある。利用するエフェクト機能がある程度決まっているのなら、撮影時に付加することによって後加工の手間を省けるだけでなく、エフェクト機能に合わせた撮影が可能となるわけだ。
そういった意味では、SNSに投稿する機会が多く、またエフェクト機能を頻繁に使っているユーザーなら、本アプリを特にオススメしたい。