写真展
高田啓一写真展「現在(いま)を生きる」
(ニコンサロン)
Reported by 本誌:河野知佳(2016/4/19 20:44)
教員であった作者は、務めていた鳥取聾学校を退職する前後、卒業生の生活ぶりを知りたくて、全国にいる卒業生を訪ね撮影をした。
2013年、鳥取県では「手話言語条例」が全国に先駆けて制定され、全国各地の自治体でも法制化されてきた。条例制定後、世の中はどのように変わってきたのか。再び卒業生を訪ね49名を撮影し、話を聞いた。その中から30名の写真を展示し、話の一部とともに紹介する。
撮影した卒業生たちは、5年前には独身だったり子どもがいなかったりだったが、現在では何人かの子どもに恵まれて幸せに暮らしている者も多くいる。スポーツの分野で、アジア大会や世界大会に出場している者もいる。
懸命に生きている卒業生や障害者たちの今後が、ますます住みやすい、生活しやすい世の中になっていくことを作者は願い、写真展を開催する。モノクロ60点。
会場・スケジュールなど
- ・会場:新宿ニコンサロン
- ・住所:東京都新宿区西新宿1-6-1新宿エルタワー28階
- ・会期:2016年4月26日(火)~5月9日(月)
- ・時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
- ・休館:会期中無休
- ・入場:無料
- ・会場:大阪ニコンサロン
- ・住所:大阪市北区梅田2-2-2ヒルトンプラザウエスト・オフィスタワー13階
- ・会期:2016年6月9日(木)~6月15日(水)
- ・時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
- ・休館:会期中無休
- ・入場:無料
作者プロフィール
1948年鳥取県八頭郡若桜町生まれ。72年鳥取県立境高等学校に勤務し教員生活をスタート。76年鳥取県立鳥取聾学校へ転任。80年写真活動開始。81年鳥取聾学校で写真活動を開始し、顧問として退職まで28年間指導。2009年に33年間勤務した鳥取県立鳥取聾学校を定年退職。ニッコールクラブ会員。
写真展に、11年「あれから」(新宿ニコンサロン、大阪ニコンサロン)、14年「夢を追いかけて」(新宿ニコンサロン、大阪ニコンサロン)がある。
受賞歴に、83年「日本フォトコンテスト」誌(黒白写真の部)年度賞5位、85年同誌(黒白写真の部)年度賞4位、86年「アサヒカメラ」誌(モノクロプリントの部)年度賞次点(4位)、01年「博報賞(障害児教育部門・団体の部)」受賞がある。
07年NHK教育テレビ「ろうを生きる難聴を生きる」の「写真でコミュニケーション」、09年日本海テレビ・山陰放送テレビ(テレビ朝日系列で全国放送)「生きる×2」の「写真に託すメッセージ」に出演。