写真展

大橋英児写真展「Roadside Lights II」

(ニコンサロン)

当たり前に路上で輝いている自販機を見ていると、いかに日本が便利で安全な国か見えてくる。路上に自販機を普通に置ける国はそうそう無い。東北の被災地では、復興作業をする人の飲料水の補給のため、震災後一番始めに自販機が設置され、インフラの一部になっていた。

作者は仕事の帰り道、ぽつりと道ばたに光る自販機にいとおしさを感じ、撮り始めて6年になる。古い商店と自販機の対象も面白かったが、雪との対象が必然に思えてきた。

夜な夜な雪に埋もれている自販機の写真を撮っていると、人工物と自然とのせめぎあう美しさが見えてきた。数時間すれば消えてなくなる雪が、自販機の灯でライトアップされ、輝いている。

東日本大震災後、貴重な電気を食い、時に無駄な物と言われる自販機と、北国で邪魔者扱いされる雪との美しい競演を、作者は写真に残したいと考えている。モノクロ37点。

(写真展情報より)

  • ・会場:新宿ニコンサロン
  • ・住所:東京都新宿区西新宿1-6-1新宿エルタワー28階
  • ・会期:2014年7月22日火曜日~2014年8月4日月曜日
  • ・時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
  • ・休館:会期中無休

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